「なんかAIもASMRもロリコン並みに原義を離れて使用されてる気がする」

「これが〇〇警察かー。AI警察でASMR警察でロリコン警察の三重苦。小さいことにいちいち目くじら立てて咎めてよっぽど生きづらい生活してんだろうなー」

「〇〇警察警察さん、大体言ってることブーメランですよ」

------ここまで-----

以下、ECM、ECCM、ECCCM、EC...CM同じく無限ループの生き地獄。

画面を前にしてもやもやするんだ。もやもや。
だけどいちいち訂正はしない。
何か忘れてしまっている負の再生産的な虐待染みた経験でもあったのかなあ…
でもそれぞれの界隈で、言葉やその技術を大切にしている人にしてみれば、一言物申したい時だってあるかも知れない。
簡単に悪意で偽計、詭計に使えてしまうから。

そこでこの際、文字に起こしてこのもやもやへの供養としたい。

〇〇警察供養

〇〇警察は文化に対する扱い・態度を取り締まる。
突き詰めると色々紙一重でとてもしんどいからさらっとね。

具体的には、先人がまとめてくれている。ありがたいなあ。

今回は、思い付いた○○警察の主張を伺ってみることにした。

CASE.1　誤用警察

言葉の誤用を取り締まる警察

ら抜き警察「確かに尊敬と可能を文脈で判断しなくちゃいけないけどさ」
煮詰まる警察「頼むからそこは行き詰ってくれよ！」
憮然警察「落胆して溜息が出る」
姑息警察「その場凌ぎを卑怯と申すか」

失笑警察「笑いも出ないくらい飽きれる」
フューチャー警察「いや、未来志向大事だけどさ」
独壇場警察「手扁と土扁を取り違えた結果」
一段落警察「ひとだんらく（←なぜか変換できない？）」

幕間警察「まくま（←なぜか変換できない？）」
なります警察「いつなりますの？」
性癖警察「えっちじゃないもん！」
役不足警察「不足なのは力と役者と知能」

嗚咽警察「咽び泣いちゃうんですか？！　嘔吐くんじゃなくて？」
独裁警察「それ、専制だから粛清ね★」

CASE.2　錯誤警察

行為・動作・扱いの錯誤を取り締まる警察
いい名前が思い付かなかったからとりあえずこれで

弓道警察「それは弓道的に正しくない」
発音警察「ちょっｗ発音ｗｗ俺が発音できるかは別の話」
皇遇警察「その不敬が本当に親しみやすさに繋がるのか？」
ガーター警察「パンツ脱げないじゃん！」

月齢警察「本能寺の変の日は6月朔日の深夜。新月ですよ。わざわざ月夜に謀反をしますか？」
失礼警察「それは（私が考えた）マナー違反です！」
マウント警察「上から目線乙（低見の見物）」

○○警察警察「一々咎めないと死んじゃう病気？」
ドラミング警察「ドラミングはグーじゃなくてパーうほ」
チンアナゴ警察「それ、ニシキアナゴなんだよなあ……」

CASE.3　グロッキー警察

「ぁ～、グロッキーだっけぇ？　グロッギーだったけぇ？」

実在は不明。
部署的には誤用警察。転訛して今に至る。
経緯がおもしろいので特別扱い。

詳細は　↑　に任せて、ざっくりまとめると、

1.
大航海時代、長期航海で飲用水に保存が効かず、船員への水分補給を酒に替えていた。

2.
エドワード・バーノン英海軍提督は、部下の水兵にラム酒を配給するが、それを溜め込んで飲む悪習に手を焼く。

3.
そこでラム酒を溜め込めないように、配給するラム酒をさらに水で薄めて保存できなくした。

4.
これが部下の不興を買い、提督は身に着けていたグログラム（Grogram／絹と毛の混紡の粗い布地の上着）から、オールドグロッグ（Old Grog）呼ばわりされる。

5.
オールドグロッグが配る酒だから、ラム酒の水割りはをグロッグと呼ぶようになった。

6.
グロッグを飲んで酩酊に陥った者を指してグロッギー。

7.
グロッギーが訛ってグロッキー。

CASE.4　雨蛙警察

「裏拍取ってよ！　アマガエルなんでしょ？！」

実在は不明。
部署的には錯誤警察。
これもおもしろいので特別扱い。

ニホンアマガエルの研究によると、1匹目が鳴いている時に2匹目はそれを聴いて裏拍を取って鳴くのだそうだ。協調性とリズム感に驚かされる。
ではそこに3匹目が現れるとどうなるかというと、輪唱になるという。
ニホンアマガエルはソロでありながら、対バンしセッションをするミュージシャンなのだ。

「アマガエル 位相」で検索するとその手の論文が出てくるので、気になるって人はそっちで。

ところで蛙で輪唱と来れば、童謡「かえるの合唱」。
原曲は19世紀のドイツの民謡「Froschgesang」。
ドイツに棲むヨーロッパアマガエルがセッションするかは分からないけれど、輪唱のアイデアがこのセッションから来るものなら、見習いたい観察眼だなあ。

もやもやよ、安らかに

なんだかんだ、グロッキーもアマガエルも勉強になったし、これをもって供養にしたい。どうかどうか安らかに…