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「貴方が大切にしてきたものを、わたしが必ず守ります。」

今日、一人、私の大切なひとが旅立った。

私は皆んなの前で宣言した。
あえて宣言したかった。
見上げた空には綺麗な夕焼けが広がっていた。

暖かなオレンジ色のあの空へ、きっと朗らかないつもの笑顔で。

周りには賑やかな声が集まり
その一番近くには最も愛したであろう人が寄り添っていた。
それが貴方の残したもの。私は強く自分の心に誓った。

ずっと見つめてきた夫婦二人三脚で歩む姿を、思い出しながら。

人には必ず愛してくれる人がいる。
それが子どもか否か、血が繋がっているかどうかなんて関係がない。
必ず誰かが愛してくれている。

そんなことを最期に教えてくれたような気がした。

ひとりでもいい、ふたりなら尚更いい。
子どもがいたらもっともっといいのかもしれない。
だけど、どれも全て素敵な家族のカタチ。

守りたいものを、守ればいい。

だから私は宣言した。みんなの前で宣言した。
貴方の力には到底及ばないけれど私なりの守り方で。
きっと、貴方の素敵な「破天荒」を私へ宿らせて。

そしてきっと、いや言葉だけは強気に、絶対に、
貴方の大切にしてきたものを、もう一度…
そして大切にしてきた人を、笑顔に…

有難う、これからもよろしくね。

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