第1話 憂鬱な月夜の薔薇
セシリア・アン・マリーは404号室の住人らしい。
瞳は海のように神秘的な深さをもった碧で、透明に輝き澄んでいいる。
白く透き通るような肌に頬はほんのり桜色でとても女性らしい立ち居振る舞いが麗しい。
通常不吉な数字は省かれるのが一般的で、そんな部屋は存在しないのがセオリーだが、不思議な鏡の向う側には確かに存在するのだから不思議だと言う噂もチラホラ。
そして、そんな彼女のそばにはいつも美麗な彫刻の様に美しさに華のある青年が仕えている。
青年は同じ顔でも同じじゃない執事は2人なのか