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ああ、私は大人になったんだ。

不意に、そう思う瞬間があった。

例えば、今の私の家には飼っているヘビがいる。

子どもの頃は、どんなに生き物を飼いたいと言っても
お母さんにダメっていわれてた。

理由は、私が世話をしきれないことと、
死んじゃった時に悲しいから。
(確かにその通りなんだけどね)

だから、今の家にヘビを連れて帰ってきたときには
なんともいえない感慨深い気持ちになった。

ああ、いいんだ。生き物を飼っても。

そう思ったことを、今でも覚えている。


疎遠になったあの子

親戚付き合いでたまに顔を合わせていた人たちは、
いつの頃からか、あまり顔を会わせる機会が無くなった。

親戚の集まりが無くなったのか、
うちの親が参加しなくなったのか。
真偽は定かではないけれど、遠縁の親戚には
もうずっと会っていない。

あの子、何してるかな。

親戚の中で、唯一私と年齢が近かったから、
小さい頃よくモノレールで一緒に遊んだ子。

ふとそう思うことはあったけど、
会う機会もないしなあ・・・と思って今まで来ていた。


親のつながりがなくても

数年前、何かの拍子であの子のLINEを知った。

自分が思うほど、
相手は私のことを気にしてないだろうな。

なんて勝手に思ったりして、
業務連絡以降は連絡をしていなかった。

けど、さっき、
10年ぶりに電話が掛かってきた。

親なんて関係なく、小さい頃の友達として、
私ははじめて、あの子と自分自身の縁が繋がった気がした。


なんだ、そんな簡単なことだったのか

どうやら、自分から
一本電話してみれば良かっただけの話だった。

そんな簡単なことを、どうして今まで
思いつかなかったんだろう。

親戚は、親が会うから会うもの。
自分が会いたいから会うものじゃない。
親戚が集まるから、集まるもの。

なんとなく自分の中にあった
先入観が邪魔していて、
ただ普通に会いたいと思っていた
自分の気持ちに気づいていなかった。


解放された、自由な目に映るのは

私は特段、親に指図されることなく育っててもらった。
ああしなさい、こうしなさいと言われなかった。

でも、生き物は飼えなかったし、
飼えない世界線で生きていたから、
自分は生き物を飼えないもんだと思って生きていた。

けど、現実はそうじゃない。

大人になった私に制限をかける人は誰もいない。

心細いことでもあるけど、
無限大に自由なことでもある。

その代わり、どんな選択をしても自分に返ってくる。

人生のチュートリアルが終わって、
いよいよ本編がはじまったってことだね。

これからも頑張ろう。未来は明るい。

ご清聴ありがとうございました。

#とは #大人になった #人生 #生き方 #言葉 #いのち #ひとりごと

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