イベント「ありがとう!中銀カプセルタワービル」と『中銀カプセルスタイル』のこと

本日開催された「ありがとう!中銀カプセルタワービル 宮台真司×前田達之 トークイベント&オンライン見学ツアー」。
まず、今回蔦屋さんでもはじめての試みだったという、カプセル内という「書店の外から」の配信に心から拍手です。
イベントは、中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクトの前田さんの、さすがの手際よいカプセルの紹介から始まり、
蔦屋さんで働かれている千絵ノムラさんが、実際にカプセルを利用している視点からリアルなカプセライフを紹介。さらに、社会学者の宮台真司さんは、東京におけるコミュニティのあり方や、マンスリー利用者が女性が多い点などに鋭く切り込んでいただきました。
解体が迫る中銀カプセルタワービルですが、今でも「メタボリズムの名作」だけど、「古いから解体やむなし」というくらいのところで議論が止まっている感がありますが、現在の中銀は、そこからはみ出た内部の利用のされ方や近所付き合いなどこそが面白く、『中銀カプセルスタイル』はその魅力を伝えるべく制作された本でした。ですから、今回のイベントは、そのよさが存分に汲み取っていただいて、かつそれがとてもよく伝わる内容になっていて、本当に素敵なイベントになっていたと思います。代官山蔦屋さんと登壇者の方々に心から感謝です。

さて、いよいよカプセルを退去するときがやってきました。
明日1日の夕方まで、残りのカプセルライフを噛み締めたいと思います。

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