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大都会のあずま屋

カプセルに住むと、その部屋の小ささから、「コレは必要ないかな」「アレは外で済まそう」「でもこれだけはやっぱり欲しい!」など、
否が応にも都市と向き合わせられる瞬間がずっと続きます。
そんなとき、ふとソローの『ウォールデン 森の生活』が頭に浮かびました。
これは、森の中に小屋を建てて、自給自足の生活をして自然と向き合う話で、カプセルのある都会とは一見真逆です。
しかし、「必要最低限以下の住居をある環境において、その環境と徹底的に向き合うために暮らす」という意味では、カプセルはウォールデンの都市バージョンなんじゃないかと思えるのです。
部屋のお風呂が使えない、料理ができない…といったカプセルの現状が、
都市と正面から向かい合うこれ以上ない場所になるのです。
写真は、そんなことを考えるのにぴったりそうな本、『3つの庵』(幻戯書房、2020)。

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