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〜GoodBye2023〜 1年間の振り返り

こんにちは。
ブッシン株式会社でCPOを担当しております、児玉です。
早いもので2023年も残りわずかとなりました。せっかくですので、仕事納めのこのタイミングでこの1年を振り返ってみようと思います。

年表にするとこんな感じです。

2023年ざっくり年表

では、早速年表に沿って振り返っていきます。お付き合いよろしくお願いします。

(2023 / 1~3)複数プロジェクトの担当となり、てんやわんや。

この頃はまだSUUMOでPOをしていた頃でした。この終わり頃に今の会社から声かかったんだっけなあ。。

・SUUMO 賃貸 / 数値責任

僕はこの頃、賃貸と引越しのPOを担当していました。
数値責任として持っていたのは、CVRの改善などの売上に直結する指標になります(他にもありますが複雑なので詳細は割愛)。

賃貸領域について言うと、
これまで多くの改善が繰り返されてきたプロダクト領域だったため、改善難易度が高く、未達が続いていました。
ただガムシャラに改善に励んでも不確実性が高いことは重々理解していたので、実施案件サイズの調整や、導線整備による改善白地の創出などで検証効率を最大化することで、長年未達だった数値目標も無事達成することができました(しかも約300%超)
この成果が認められ、MVPを受賞することもできました。が、表彰時の全体向けの資料作成がめっちゃ大変だったので、発表はもういいかなって感じですw

・SUUMO 賃貸 / データ×UXによる個別最適化推進プロジェクト

この頃、数値責任とは別にテーマ系のプロジェクトも推進してました。
企業の戦略部分にも関わるので詳細を述べることは避けようと思いますが、ざっくり言うと下記の構想です。

・現在のプロダクト改善とはいわゆるマジョリティの改善である。
(一部で毀損が生じても、全体傾向として改善が見られれば改善と判断)
・一部、必ずマイノリティも必ず存在するため、そこを救えるHowを考える

例として適切かはどうかは分かりませんが、10歳くらいの小学生から100歳くらいのお爺ちゃんにiPhoneを渡したとします。日本での所持率は群を抜いて高いiPhoneであり、根強い支持があります( ≒ マジョリティ)が、小学生にとってはカメラ機能以外の機能は必要なかったり、お爺ちゃんにとってはアプリケーション機能が難解だったりと、全体としては支持が高いものでも、個別で見ていくとそうでもない( ≒ マイノリティ)場合もあります。

こういった課題を解決し、よりユーザーに最適化されたUI/UXを実現していくためには、既に取得済みの定量データに加えて志向性などの定性データも収集する必要がありました。そのため、まずは基盤構築と取得データの設計を行う必要があったので、僕がPLとして推進を行なっていた感じです。
この頃は別PJで開発リソースも逼迫していた状況だったので、関係各所との実施調整や、要件のリサイズ(どこまでやるかの見直し)などで結構バタバタしてました。賃貸でやってたことはそんな感じです。

・SUUMO 引越し / 数値責任

引越し領域についても、同様に数値目標がありました。
こちらは賃貸領域と比較してより新規事業の風潮の強いフェーズのプロダクトだったので、とにかくガンガン数値を伸ばして行こうぜ!!って感じでした。
プロダクトデザイン室で持っていた数値は、僕(PO)とメンバー(Planner)で持っていました。
基本的には、方針すり合わせのもとでPlannerが起案し、POのレビューを経て企画推進していく流れなのですが、メンバーがその業務経験がない状態だったので、「とりあえずガンガンやってみよう!」ってことで企画の数を出しまくった記憶があります。(確か同領域で過去最高の数だった気が)
そんなこんなで、こちらも無事達成することができましたw

・SUUMO 引越し / 新規プロダクトの検討開始

また、引越し領域では今後の中長期プロダクト戦略を考える必要がありました。
そこで、プロデューサーと僕で、業界構造をさらに良くするための楔となる新規プロダクトの検討を開始しました。
実際にCL/CS双方にヒアリングも実施したのですが、歴の長い業界であっても、解決可能な課題が思った以上に出てきて、これは解決できたら面白いことになるぞ!とワクワクしました。
業界的にレガシーな部分や、コスト非効率な部分もたくさんあったので、双方にとってWinとなっていない状況だったわけです。「他の業界でもこういうことたくさん起きているんだろうな…面白い」と自分の仕事の適性みたいなものを再認識しましたw(謎解きが好きなので)

(2023 / 4~6)退職決意。リクルートで激動の3ヶ月。

2023年3月頃に今の会社で働くことを決めたので、そこからは自身のミッションをやり切るために必死に働きました。
本来半年でやらなければいけないことを3ヶ月でやる必要があったので…。
4月に退職の旨を伝えたのですが、伝えた時の上司のびっくり顔は今も忘れませんw
この頃は賃貸領域と引越し領域に加え、注文領域のUX戦略検討もミッションとして加わってきてました。

・SUUMO 賃貸 / データ×UXによる個別最適化推進プロジェクト

無事リリース。。。
データ基盤も無事運用されており、データ分析人材も立てて、有機的に検証できる環境は構築することができました。

はい次ぃぃぃぃぃ!!

・SUUMO 引越し / 数値責任

こちらについても、結果としては3ヶ月で半年分の目標を達成することができました。
でも、やったことは下記のような基本的なことです。(この頃はトチ狂ったように検証回してましたw)

・より改善インパクトの大きい箇所に注力して企画する
・持っているデータを根拠として論理的に企画検討する
・課題仮説を明確にし、必ず次に繋げる
・最速の検証速度を維持する

・SUUMO 引越し / 新規プロダクトの検討開始

これが一番思い出深いかもしれません。
3月末の段階では企画構想レベルだったのですが、僕のリクルートでの寿命が残り3ヶ月しかなかったので、それまでに
・ビジネス要求整理
・要件定義
・開発着手
までを行う必要がありました。ワイヤーフレームを元に開発と実現難易度や実施開発工数の見積もりについて議論したり、デザイナーと議論して操作性の議論を行ったりと、本当に充実していました。
リクルートでは起案プロセスというものがあり、週に1度、決裁権のある上層部に該当フェーズでの起案を行い、承認がもらえれば次プロセスへ進めます。(毎回資料も作り込むので、地味に面倒…。)
例えば、下記のような流れです。

①今回はビジネス検討に関わる起案内容です。⇨OK
②今回は要件定義に関わる起案内容です。⇨OK
③今回は開発着手に関わる起案内容です。⇨OK
④今回は最終リリースに関わる起案内容です。⇨OK

僕の後任が入り、要件の理解/仕様の再確認などから始めると手戻りの発生が想定されたので、上でいう③まで終わらせる必要がありました。
本当にギリギリでしたが、毎週のように起案を行い、③まではやり遂げて退職しました。

・SUUMO 注文 /UX戦略検討

実質的に3ヶ月しか在籍できなかったので、そこがとても残念に思います。
ジョイン前は、注文領域に対して漠然とした課題感しか持ってなかったのですが、拓いていくと課題が盛りだくさんでした。
ユーザーは予算感はある程度持っていつつも、土地が思うように見つからなかったり、見つかっても高かったり、そこに建てる家や内装、設備も想定金額とブレがあったり、結局購入できず…といったことが起きていたわけです(複雑性の高い業界ですよね。。)
変数の多い課題こそ改善インパクトも大きいですし、改善のセンスも問われるので、とても面白そうでした。
結局、データを元にUX構想と必要機能の洗い出し、マイルストーンを引くところまではやり切って離脱することとなりました。

(2023 / 7~11):入社。新規プロダクトの立ち上げ開始。

リクルートの退職から間を空けず、7月から入社。
(やり切ると決めてたので、有給は残して離職しました。あ、あくまで自分の意志ですので…!)

・開発効率の見直し

僕がジョインした頃にはプロダクトは少し既に走り出していたのですが、開発メンバーのほぼ全員が副業で参加しているため、稼働時間が人それぞれであったり、進捗がわからず、定例も週1といった状態でした。
Slackも全然動いていなかったので、開発間のコミュニケーションもその定例で実施といった状況でした。むむむ。。。
ですので、「まずは仕組みから〜」ということで、下記の実施を徹底しました。
大きい組織では当たり前のことですが、チームとして日が浅いこともあったので、浸透させるために急ピッチで進めて行きました。

・週1hの全体定例ではなく、日々の15min〜30minの開発定例
・必要に応じてMTGの増設(MTG内容の明文化も含む)
・進捗に関してスレッドで日次確認(適宜課題を抽出し、即時解決へ)
・開発計画の再設計

これによって、開発効率も格段に上がりましたし、リリースまでにプロダクトが抱えていた論点も明確になり、プロダクトのマネジメントもしやすくなったので、とても良かったです。

・実装すべき機能のバックログ化 × N

次に、バックログ管理のチーム実装も行いました。
今現在はGithubのイシューを使ってバックログ管理していますが、それまではテキストベースのステータス管理となっていました。
ですので、他機能も並行して検討する必要が生じた際に、優先度の比較や、実装する機能のプロダクトバックログ化がしにくい状況でした。
併せて、目の前の実装内容を最適化する(着手中の要件が満たせれば他要件は気にしない)ような状況だったので、目線合わせのために今後計画している機能の要求/要件をひたすらバックログ化しましたw
(デザイナーはいないので、僕の方でFigmaをコネコネ…そのタイミングでカンバンも導入してます。)
結果として、今後機能拡張していく上で不足している要件についての議論が走ったり、この時点で明確に定めたわけではないにしてもプロダクト方針が開発チームにも伝わって、チームとして一体感も生まれてきたかなーと思います。

・最強のエンジニアを求めて…採用活動に尽力。

次に、エンジニア採用。。。ここが一番大変でした。
「スキル」×「マッチ度」×「単価」を判断軸に候補者と何度も面談を繰り返しました。
とてもスキルが高い方でも、弊社の技術スタック以外の経験故に単価が高くお願いできなかったり、この方凄いなあ…と思う方でもマッチ度という観点で技術スタックと噛み合わなかったり、マッチ度が高くても本人のWillが開発ではなくマネジメントだったり…。
プロダクトの開発も急ピッチで進めながら、この1年(正確には半年)で50人近くは面接したんじゃないかと思います。
今は、共にプロダクトを成長させていく上でこの方たち以外ないと思えるような、Tech Leadを始めとする開発メンバーに集まっていただき、日々楽しく仕事ができていると思います。感謝!
(日次定例の雑談会が割と楽しみになってますw)

(2023 / 11~12):β版のリリース。テスト導入開始!

なんだかんだ、やっとのことで11月にβ版のリリースまでたどり着くことができました。
色んな企業の人事の方に見ていただき、早速良いお声をいただいております。
まだβ版ではあるので、正直機能として不十分な面も多少あります…。
が、今後さらに価値ある機能をガンガン載せていく想定なので、テスト導入いただける企業の方は楽しみにしておいていただけると嬉しいです〜!

今現在も、テスト導入いただける企業様はどしどし募集中です!
ちなみに、テスト期間中は「全機能無料」でご利用いただけますので是非!
(サービス詳細についても、ぜひお打ち合わせでお話しできればと思います〜!)

その他にも、採用まわりでお悩みの企業様は、是非気軽に課題感伺わせてくださいー!

来年の目標

事業目標と個人目標に分けようと思います!

事業目標 : PMF

PMF (プロダクト・マーケット・フィット)です。
とにもかくにも、今作っているプロダクトをマスター版まで持っていくことです。それに尽きます。
ヒアリングを重ね、思考時間を費やし、多くの課題仮説を立てて…。
プロダクトに落とし込んでも、それでも100点の機能にはなっていないなぁ…と日々感じています。
市場全体とまでは言わず、使っていただいた方に「最高!」と言ってもらえるようなプロダクトに仕上げたいです。
もちろんマーケティングもやっていきますが(新卒時、マーケティング畑の人間で良かった。笑)
来年はきっと組織も大きくなって人も増えそうなので、より気を引き締めてマネジメントの方にも力を入れていきます!

個人目標 : FTO

事業目標がPMFだったのでそれっぽく書いてますが、FTOは「増えた・体重を・落とす」の略です。
というのも、2023年で30歳を迎えまして、日々の生活で衰えを感じる機会が格段に増えてきました。
(これまで揶揄してきた身近な30代の皆様ごめんなさい)
まあ、身長に対してそこまでポニョってるわけではないのですが、普段はリモートで仕事をしているので家を出なかったり、運動しない割にはお酒はしこたま飲んだり、仕事しながら食べるお菓子が大好きだったり…と、後々やばいことになりそうな気がしたので、年の変わるこのタイミングで、思い切って健康体になろうかと思います。
目標は、高校サッカーやってた時くらいですかね?運動もちょくちょくやっていこうと思います。

締まらないまとめとなりましたが、この辺で。
皆様、2023年も大変お世話になりました!2024年もどうぞよろしくお願いいたします!

良いお年を〜!


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