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【うつ病】わたしの地獄はこれだった

東京は久しぶりにたくさん雪が降ったかと思えば、あっという間に溶けてしまって、ほっとしたような、ちょっとさみしいような、そんな気持ちを抱えながらしっかり花粉症にやられています。
はやいよ。スギ花粉。もっとゆっくりしておくれよ。

今回は、もしかしたらうつ病の中でも特殊だったのかもしれないとも感じる、わたしの絶望を書いてみようと思います。
↓こちらにちらっと書いた、こころを蝕んでいたヤツの正体です。
あまり理解されないかもしれないから、ちょっとどきどき。


うつ病になって何が一番辛かったか。それは、

わたしは決して不幸ではなかったこと

なんですよね。

むずかしいこと言ってますよね。
わかります。笑


ここで曽田麻衣子の生誕からざっとふりかえります。

1990年10月24日、曽田家待望の女の子であるわたくし誕生。
家族構成は亭主関白で九州男児な父と、趣味は人助けかってくらい優しい母と、決して暴力を振るわず、困ったときには必ず手を貸してくれる兄2人。
引っ越しや転校を経験するも、それぞれの地にすぐ順応し友達に恵まれる。
小学生のときに始めたソフトテニスでは県大会で優勝したり全国大会に出たりキャプテンやったりそれなりに活躍。
今でも交流があるくらい大好きな先生方とも出会い、成績はめっちゃいいこともないけどそこそこ良いくらい。学級委員したりなんかの副委員長やったり。
贅沢な暮らしではなかったし強風のときに天井から砂が落ちてくる築80年の家に住んでいたけど、自分の部屋はあったしお金に困ったこともなかった。
大学在学中にまじで日焼けしまくり化粧っけのない芋っこのくせにミスコンなんて華々しいステージに上がったことだけでも強運なのに、まさかのセントフォースに所属してお天気お姉さんデビュー。
尊敬できる優しいスタッフさんや共演者に囲まれながらお仕事にも恵まれ続ける。
大人になってからも心から信用できる友達が複数いるし、それなりに恋愛も経験して、優しくてまっすぐなオットさん(夫)と結婚しました。


さてさて、どうですか我の人生は。
自慢か?って思いますか?
え、大したことないですか?すみません。

みなさんがどんな感想を持つのかわかりませんが、
こうやって振り返ると自分としてはどう考えても順調で幸せな人生を歩んでるんですよね。
不登校だったりあがり症だったり、自分なりにはいろいろあったことを加味してもね。

だからこそ死にたくなるほど絶望しました。



わたしはたくさんのものを持っている。

じゃあ、これ以上なにがあればこの辛さは消えるのかと。
ネットにおちてるうつ病体験記には、大体発症理由が書いてあるんです。
パワハラにあったとか、イジメられていたとか、家庭環境が複雑だったとか。

わたしは…??


うつ病を何かのせいにすることができない。

すがる不幸がなかった。

なのにうつ病になってしまった。
なんのせいでもないなら、自分のせいでしかないじゃないか。


過去に自ら命を終える選択をしたあの俳優さんも、もしかしたらこんな気持ちだったのかと想像したりもしました。
キラキラしているようにみられ、時には妬み嫉みの対象にされるからこそ打ち明けられない何かを抱えていたのかなと。

このときまでは、無自覚だったんですが負の感情に蓋をしていたんですよね。
以下は当時の心の声の例文です。



「こんなに恵まれているんだから、しんどいなんて思っちゃいけない」

この例文には2つの事象が含まれています。

「恵まれている」ことと「しんどいと思っている」こと
。
この2つは分けて考えるべきです。
楽しかろうが苦しかろうが辛いことは辛い。
もっと具体的に言うと、「このポジションにつきたい人はたくさんいるんだから、弱音なんて吐いてはいけない」とか。

もう一つ例文を。

「みんな大変なんだからわたしも頑張らないと」

これもよく聞くセリフだなって思うのですけど、
個人的には一番自分を追い込んだ言葉でした。
テレビ業界って制作サイドも含めて厳しいスケジュールで動いている方が多くて。
特に朝の番組を担当しているとスタッフさんの徹夜は当たり前だし、
ミスをしても睡眠不足はなんの言い訳にもなりません。

なんかわかんないけど涙が出たり発熱したりするのはあまりにもあるあるすぎて、限界のサインなんだという発想すら出てこない。
そうやって
他人と比較することによって感覚が麻痺し、
本当に拾うべき本音やサインを取りこぼしました。

例えばこの文章を読んでくれているみなさんは、インターネットにアクセスする環境を持っている以上、貧困国のそうではない人々よりも恵まれていますよね。

え?
情報なんて入ってこない方が幸せじゃないか?

そういう話は今してないんじゃよ。
でも勘のいいガキはきらいじゃないぞ。
(「勘のいいガキは嫌いよ」ってセリフなんのアニメだっけなぁ)

話を元に戻しますが、誰かと比べて自分の方が良い環境にいたとしても、不満や不安を抱くことは悪いことではないと思うんです。
大事なのは、自分がどう感じているかを素直に受け入れること。
感謝や思いやり、我慢も必要ですが、これ以上は壊れてしまうというラインを見極めなければなりません。
環境や人を変えるのはなかなか難しいから、ときには自分の考え方を変える努力を強いられることもありますが、どうしてもできないことやどうしても辛いことがあることも受け止めようと思います。

不完全でこそ、人間じゃないですか。

自己犠牲的な働き方にならないように、自分のことを大事にしてあげたいと思うのです。
そして同時に、周りの人を大事にしたいと思うのです。
いまはそんな風に思うので、とても呼吸が楽になりました。


結果的に、生き急いでいたように思います。
何者かにならなければならないといけない気がして、結果を残さないとここにいてはいけないのではないかと。
じゅうぶんだったのにね。



そんなこんなで、幸せだろうがなんだろうがうつ病になることあるんだぜってお話でした!
もしかしたら嫌な気持ちになった方がいるかなぁ。
ごめんなさい!!!
でもこれが本音100%です!!
読んでくださってありがとうございました*

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