ふじいそうたろう

95年生まれ。作家や演出家をしています。 最近の上演作品─ 1-3月音楽劇『鬱憤』(A…

ふじいそうたろう

95年生まれ。作家や演出家をしています。 最近の上演作品─ 1-3月音楽劇『鬱憤』(ABCテレビ)/5-7月 泊まれる演劇『雨と花束』作・演出/10月日本センチュリー交響楽団『変心』小説・演出/11月 東京芸術劇場『再生』演出 /2月幻灯劇場『Play is Pray』など

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  • オンライン販売してる戯曲

    オンライン販売してる戯曲まとめてます。

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    過去公演の製作過程を書いた“製作ノート”を一つにまとめました。

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『Play is Pray』製作ノート

豊中市立文化芸術センターで上演された『Play is Pray』を振り返るnoteです。パンフレットがわりに、ここで製作過程を振り返ってみる。今回は作品の中身のことより、外側のお話が多めかも。 オーケストラとつくる演劇 僕は2021年から日本センチュリー交響楽団と豊中市立文化芸術センターが年四回開催している“物語と連動する演奏会”に小説を書き下ろしてきた。 2022年『忘れられた怒り』から2025年に上演される『アキレスと亀』まで、三年間オーケストラの演奏会と並走し十二作

    • “東京演劇道場”が開催する“Dojo WIP”で上演する“再生”について

      東京演劇道場が開催する【Dojo WIP】で上演する『再生』に演出として参加することになりました。なったんですが、この報告だけでは演劇に詳しい人にしかよくわからないんじゃないかと思い、僕の個人的な視点から「どんなイベントなのか」「誰がなにをするのか」「何を見れるのか」このnoteで整理してみたいと思います。 “東京演劇道場”ってなにさ 僕は“幻灯劇場”という劇団にも所属していますが、“東京演劇道場”という集団にも所属しています。“東京演劇道場”を簡単に説明すると、東京芸術

      • 音楽劇『鬱憤』 再演版 製作ノート

        フェニーチェ堺で上演された音楽劇『鬱憤』を振り返るnoteです。パンフレットを作れなかったので、代わりにここで製作過程を振り返ってみます。細かい内容にも言及するので、ご来場いただいた方や戯曲をお持ちの方向けの内容になるかもしれません。 再演するってさ! 京都で『鬱憤』の初演が終わった頃、大阪の劇場・フェニーチェ堺から「幻灯劇場の作品を上演しませんか」と声をかけて頂いた。これまでフェニーチェ堺では『演劇解体新書シリーズ』という実験的なWSシリーズを継続して実施してきた。今年

        • 『隣人』戯曲

          23年1月に名古屋で上演された『隣人』の上演台本です。藤井颯太郎が二十歳の時に書き下ろした “古い新作”。上演の様子は、パンフレットがわりにまとめた、こちらのnoteから⇩

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        『Play is Pray』製作ノート

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          “戯曲”をオンラインで販売してみる

          戯曲ってなに? 「“戯曲”ってなんだ」と疑問に思う方もいらっしゃると思います。簡単に言ってしまえば演劇の台本のことです。“ギキョク”と読みます。 演劇には「劇場へ足を運び観劇する」という楽しみ方のほかにも、さまざまな楽しみ方があります。その一つが「文字で演劇を読む(戯曲を読む)」という楽しみ方です。 読みながら脳内で好きな俳優さんをキャスティングしたり、自分で声に出し演じてみたり、好きな音楽をかけながら読んでみたり、友達と代わる代わる朗読してみたり。僕の友達で戯曲を読んでい

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          『鬱憤』読み比べセット

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          『鬱憤』読み比べセット

          生きて書き続けろセット(全部いり)

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          『DADA』戯曲

          2023年3月にアイホールで上演された幻灯劇場第十回公演『DADA』の上演台本です。上演の様子は、パンフレットがわりに書いたこちらのnoteからご覧になれます。ご参考までに!

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          音楽劇『0番地』戯曲

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          音楽劇『鬱憤』9人版戯曲(最新上演稿)

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          音楽劇『鬱憤』16人版戯曲

          2023年7月に上演したU30支援プログラム第三弾音楽劇『鬱憤』の上演台本を元に作成した戯曲です。当時、パンフレットがわりに書いたnoteがあります。ご参考までに!

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          音楽劇『鬱憤』16人版戯曲

          音楽劇『鬱憤』6人版戯曲

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          音楽劇『鬱憤』6人版戯曲

          2022年5月-2023年5月までやった作品

          27歳のうちにやった仕事に関するノートをまとめてます。

          2022年5月-2023年5月までやった作品

          5月-3月センチュリー豊中名曲シリーズ

          「喜怒哀楽、四つの感情をテーマに四つの小説を書き下ろしてほしい」とお声がけ頂いたのは2021年の夏頃でした。劇作家の僕がオーケストラの公演にどのように関わればいいのか全く想像がつかず、ひとまず日本センチュリー交響楽団の公演を観にいくことにしました。 生まれて初めてみるオーケストラの演奏会は、とても刺激的な体験でした。統率された音の群れは巨大な一体の生物の呼吸音にも聞こえ、躍動する音の塊に、僕は何度も何度も心を揺さぶられました。劇場を出て興奮冷めやらぬ内に返事をかえし、この素

          5月-3月センチュリー豊中名曲シリーズ

          3月THE GREATEST SHOW-NEN Aぇ!group×幻灯劇場 『鬱憤』

          朝日放送で放送されたTV番組「THE GREATEST SHOW-NEN」の Aぇ!group×幻灯劇場『鬱憤』回について振り返るnoteです。ひとまず『鬱憤』という作品の成り立ちまで遡ります。 十六人と『鬱憤』を作る。 音楽劇『鬱憤』は16人の俳優とディスカッションを重ねながら作っていきました。台本が何も無い状態で稽古初日を迎え「コロナ禍で感じた鬱憤」をテーマに、お互いの話を聞いていく。コロナ禍によって関係が良くない家族と離れることが出来ない/バイトしたくてもシフトに安

          3月THE GREATEST SHOW-NEN Aぇ!group×幻灯劇場 『鬱憤』

          3月 幻灯劇場第十回公演『DADA』

          先日、伊丹アイホールで上演された幻灯劇場第十回公演『DADA』の創作過程について、きっかけとなった2013年の冬から書いてみます。ちょっと長くなるかもしれません。長いことこの作品に向き合ってきたもんですから。 ※上演風景と歌詞はこちら 京都駅のホームレスとの出会い 2013年。僕は兵庫県立宝塚北高校演劇科に通うため、滋賀県の実家から毎日片道2時間50分かけて通学していました。演劇が好きで、演劇科の授業だけでは物足りず、演劇部にも入って作品を作っていました。演劇の授業と演

          3月 幻灯劇場第十回公演『DADA』