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サッカー選手にファンレターなるものを初めて書いた話

ファンレターを書いて送った経験はありますか?

わたしはあります。
芸能人ではなく、サッカー選手に。

では、なぜ書こうと思ったか。

まず1つ目として挙げるのは、渡せる機会があったから。
日本でトークショーがあったので、ご本人に直接渡せないまでも(それはそもそもまったく期待していなかった)、スタッフの方を通してご本人に渡るだろうなと期待したからです。

そして2つ目の理由としては、これが一番大きいですが、伝えたい想いがあったから。
書いた内容はもちろんここには書きませんが、普段その方から受け取っているものが多くて、感謝と応援の気持ちを伝えたかったからです。

公開練習などでファンにはたくさん会っているだろうし、ファンレターもたくさん受け取っているだろうとは思ったのですが、まあわたしの想いはわたししか言語化できないですし、まずは伝えることが大事だと思いました。
どんなときもあなたの味方だし応援しています、と。

これまで推し活というものを通してずっと思っていたことがあって、所謂ファンサをもらうことはファンとしてものすごく喜ばしい出来事ではあるのですが、他の記事にも書いたように、愛情の矢印が自分に向かっている行為だと思っていて。
なぜそう思うかというと、正直に申し上げると、過去のわたしがそうだったからです。

その方はとてもやさしくてファンサもばっちりの方だったので、サイン会でもいろいろ話してくれたし、わたしへのメッセージを書いてもくれました。
本当に嬉しかったですし、今でもそのときのことを思い出したりすると、あたたかい気持ちになります。
自分に書いてもらった言葉は今でもわたしの宝物です。

でも、そのやさしい方が天国に旅立ったあと、わたしは心から後悔しました。
一緒に話をした時間は一瞬だったとしても素敵な想い出を作ってくれましたし、わたしに言葉をかけてくれたり書いてくれたりもしたのに、自分は彼からもらうことしか考えてなかったことに気づきました。
(気づいたときは愕然としました)
もっとこちらからの愛情を伝えるべきだったと思いました。

なので、次に誰かを応援することになったら、愛情の矢印はその人に向けようと自分に誓いました。

時は流れて数年後。
わたしはサッカーファンになり、応援している選手ができました。
そして、そんな応援している選手が日本に帰国してトークショーをやると決まったとき、これは絶対にこの想いを伝えねばならん!となりました。

ただ、「もしかしたらわたしの応援する気持ちはウェットで重いから、こういうファンレターは選手にとって重いかな」と心配にはなりました。
でも、この機会を逃すと応援している気持ちは伝わらないなと思い、思い切って書くことにしました。

わたしは自分の字にコンプレックスがあるので、本当に手紙を書くのが苦手なのですが、想いを言語化して何回も見直して、便箋にドキドキしながら清書をしましたね。
便箋と封筒を選ぶのも楽しかったなあ。

当日、トークショーが終わったあとにスタッフの方に申し出て、預かっていただきました。
スタッフの方も「必ず渡しします」と言ってくださいました。

さて、そのあとその手紙がどうなったかはわかりません。
ご本人が読んだのかもわからないです。
もし読んでくださったとしたら、あれでよかったのかな?と今でも思い出すと時折心配になります。

でも、もし読んでくださったとして、なにかでつらいときに「自分には味方がいるんだ」と思ってくださっていたら嬉しいなとひっそり思っています。

ちなみに、トークショーでは、ご本人は「日本に自分のファンがいるとは思ってなかった」と話していたのですが、「いやいや、たくさんいるってばよ!」となっていた会場を思い出します。
選手の方はいつもブラックコーデなので、参加していたファンの方もその選手のユニフォーム以外だと、選手に合わせてブラックを基調とした装いをしていた方も多かったように思います。
かくいうわたしも、ブラックを基調としたコーデで参加しました。
そういうのも楽しかったです。
うん、愛情いっぱいの現場でした。

芸能人と同様にアスリートの方ってファンレターは嬉しいのかな。
それについての回答はわたしは持ち合わせていないですが(アスリート側がどう思うか、本人の気持ちを書かれた記事を読んだことがないので)、余計なことだったり、何か嫌な思いをさせていたとしたら、ごめんなさいと謝るしかないですね。
でも、応援している気持ちや手紙に書いたことは噓偽りなく、わたしの想いです。

それでは、またお目にかかります。


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