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【双極性障害】家庭内入院生活のススメ

私は過去に3か月の入院を5回しています。入院することで、十分に休息を取って、ストレス源から物理的に離れて過ごすことができますので、躁やうつの症状は劇的に良くなります。

特にうつで、まったく体を動かすことができない寝たきり生活を送っていて、死ぬことしか考えられないような場合は入院することを強くお勧めします。

ただ、入院しなければならないほどうつが重いけれど、いろいろな事情で入院できないことがあります。病院のベッドの空きがなかったり、家庭の事情、経済的な事情で入院ができないという場合、家にいながら入院生活と同じ環境で生活する「家庭内入院」も、とても効果があります。

私は5回入院していますが、うつ病という理由で保険会社から入院保険を打ち切られたたため、毎回多額の費用が掛かりました。ですので、入院を勧められても経済的理由で入院ができなかった時期がありました。その時に、「病院で入院できなくても、家で入院生活と同じ暮らしをすればうつ症状は良くなるはずだ」と思い、家庭内入院を実践しました。

入院生活では、まず休むこと、三食食べること、きちんと薬を飲むこと、規則正しい生活を送ることが徹底されます。

それと同じように、自分の部屋を病室に見立て、そこでできるだけ静かに休むようにしました。

また、辛くても三食きちんと食べるようにしました(私は母が食事を作ってくれたので本当に助かりましたが、一人暮らしの人はお弁当の宅配サービスを利用し、自分で作らなくても良い環境にすると良いと思います)。

食後や就寝前には必ず薬を飲んで休みます。

また、とても大切なのが規則正しい生活です。朝は遅くとも8時には起きて服を着替え、朝食を取り、薬を飲みます。日中はカーテンを開けた明るい部屋でゴロゴロしたりTVを見たり昼寝をしたり、好きなようにゆっくりと過ごします。夜は9時に消灯です。眠くなくてもベッドに入り、部屋を暗くして横になります。

この生活を数週間ほど続けていると、次第にエネルギーがたまってきて、本を読んでみようかな、散歩に出てみようかな、という気持ちが芽生えてきます。その時は、無理をせず、疲れない程度に本を読んでみたり、外に出てみたりします。

自然にだんだんと活動が取れるようになってきたら、「○○したい」から「○○できる」というように、できることを増やしていき、少しずつ日常生活に戻っていきます。

育児などでどうしてもこのような環境が取れない場合は、主治医に相談したり、公的なサポートを受けることも考えるべきかもしれません。

うつから回復するため、限られた期間のことです。できるだけ自分にとって良い環境を整えて、実践してみられてはいかがでしょうか。

家庭内入院については、「マンガでわかる どんなウツも絶対よくなるラクになる!(有島サトエ 著)」のなかでも「自宅でほぼ入院環境」として紹介されています

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