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【双極性障害】すんなりと眠りにつくために

私はとても寝つきが悪い。いや、悪かった、というべきか。今は昔よりもずいぶん短時間にすんなりと眠りにつくことができている。

寝つきが悪かったときは、眠剤がないと眠れないと思っていたし、眠剤を飲んでもほとんど眠れないことも多かった。今は眠剤を飲まずに眠れている。

自然に眠れるようになったのは、マインドフルネスという言葉を知り「今に在る」ができるようになってからのことだ。

「今に在る」のはちっとも難しいことではない。修行したり、瞑想する必要もない。今している作業に集中したり、今持っている感覚(暑いな、寒いな、のような)に意識を向けたりするだけのことだ(と私は思っている)。

さて、お布団に入って横になる。私の場合は、自動的にものを考えはじめる。ランダムな思考がつぎつぎと連想ゲームのように現れ、じわじわと不安が襲ってくる。そして気が付くと1~2時間は簡単に過ぎている。

ではどうすればよいか。「今に在る」だ。まず、自分がいちばん力を抜いてリラックスできる姿勢になる。このまま眠りに落ちても良い姿勢。

それから、感覚に意識を向ける。「まだお布団が冷たいな」「お布団がほかほかしていて気持ちがいいな」「お布団がふわふわだな」「ちょっとぞくぞくするな」。自分の身体がどういうことを「感じているか」をしっかりと味わう。

ただそれだけ。それを続けるだけで不思議と眠れるのだ。

もちろん、いろんなことを考えてしまうのは当たり前だ。それでも、「あ、今こんなこと考えてたな」と気づいたら、「どこからこんなこと考えたのかな。面白いねぇ」と一旦考えたことを認めてあげて、また体の感覚に意識を戻す。「お布団があったかくて気持ちいいな」と。

私はここでいつも面白いことに気が付く。身体の感覚に集中していると、自分の頭の中がとても騒がしいのだ。まず、音楽が鳴っている。知っている曲の時もあるし、知らない曲の時もある。それから、人の話し声がしている。一人の時もあるが、複数の話し声がすることもある。これは私だけなのかなぁ。機会があれば誰かに聞いてみたい。

それも「頭の中で音楽が鳴っているな」「誰かしゃべってるな」と外から眺めるようにしている。眺めながら、お布団の気持ちよさに集中する。するとだんだん音楽や人の話し声が遠くなっていくような気がして… 眠れているのだ。

眠れなくて悩んでいる人は多いと思う。私も病気をしてからは長年、不眠と戦ってきた。この方法は私にはとても効果があったので、他の方にももしかしたら効果があるかもしれない。やってみても損になることは何一つないので、良かったら試してみてほしいなぁ。それから、頭の中で音楽や人の声がしているかどうかも教えていただけたら嬉しい。



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