荒木町は車力門通り。
そこを更にちょっと入った所にある、
隠れ家過ぎる蕎麦屋『佳蕎庵 くぼた』
のご紹介である。

信州の地酒とご当地のつまみ。
イナゴや蜂の子、ザザムシ等々、
チャレンジするには
一寸躊躇してしまう様な
珍味を超える珍味までが取り揃う。

TVで観てから、
1度食べてみたいなあと思っていた
木曽の無塩伝統発酵食品
"すんき漬け"もあってびっくり。

蕎麦は二八で、
しっかりした歯ごたえである。
うん、美味しいなぁ、
こういうの大好きだなぁ。

こんなに乙な店があるなんて
知らなかった事が
途轍もなく悔やまれる。

客層の良さも加筆すべき事項で、
兎に角ひとり客が多く、静かである。

いかにも酒が好きそうな
アラ還世代が次々と入ってくる。
皆、楽しげな面持ちで
杯で一杯やっている。

キャリアウーマン的な
女性もまたひとり客。
自分だけの時間と酒、肴を
味わっている。

開店して間もなく、満席となる。
こんなにも愛されている店が
どこにあるだろうか。

ここを巣のように帰ってくるお客達、
其々が食事の余韻に浸り、
ゆっくりとした時の流れの中に
身をまかせている。

荒木町の片隅の異空間。
小生も密やかに通わせて頂きたい。

佳蕎庵 くぼた
090-1054-9102
東京都新宿区荒木町7 森戸ビル 2F
https://tabelog.com/tokyo/A1309/A130903/13160722/