昨年の今頃だったか、あるライブに出演した時の事、
対バンで東京から遠征に来られてたバンドのボーカルさんが
MCでこんなお話をされました。

「何かを始めるのに、年齢は関係ないと思います。
私は38歳から歌を始めましたが、将来は絶対にアジアの歌姫になります！」

その言葉を聞いた時、何か心にグッと来るものが、、
そして自分の中で、日常思っていたある事にハッと気付きました。

自分はもうこの年だから、今更なあ、、とか、
もう年だから、こんな事出来るはずがない、、なんて。

そう、

年を取るにつれて、いつの間にか自分が出来る事に
境界線のような線引きをしていたのです。


そのボーカルの方、歌を始めて４～５年とは思えないほど、
上手くて素敵な歌声でした。
CMのBGMにも採用が決まったそうで、着々と夢に向かって
前へ進んでいるような気がします。

でも、そこまでたどり着くために、夢を実現するという強い意志と
並々ならぬ努力をされて来たのでしょう。


自分は、何かをするために強い意志を持つなんて、
到底出来ない軟弱な人間です。

でも、出来る事に線引きをしていた自分に
何か情けないものを感じました。

ライブが終わって、家に帰る電車の中、
ただボーッと流れる景色を見ている時、ふと思いました。

ああ、おそらく自分は人生の半分をとっくに折り返してる。
だから、ほんとは躊躇してる時間なんて無いんだ。
やりたい事はドンドンやんなきゃ、、と。

そう思い出した途端、

揺れる電車の中で半分居眠りしそうだった自分に
何かみなぎる変なエネルギーが湧いて来て、
シャキっと気合いが入ったまま家に帰りました。

、、つづく