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医療者を冷たいと感じることはありますか?

~冒頭~

こんにちは。
2020年3月から白血病の治療をしております。

今回はとても主観的な記事です。
表題は良い悪いということではなく、
もしかしたら、職業のスタンスとして必要なことなのか。
と入院生活で思ったことがあるので、
書いていきます。

~ICを例に考える~

医療用語でIC(アイシー)というと
インフォームドコンセントのことを指します。
インフォームドコンセントとは
患者・家族が病状や治療について十分に理解し、
また、医療職も患者・家族の意向や様々な状況や
説明内容をどのように受け止めたか、どのような医療を選択するか、
患者・家族、医療職、ソーシャルワーカーやケアマネジャーなど
関係者と互いに情報共有し、皆で合意するプロセスである。
現況では裁判などで病院側の説明有無の回避の意味で
使われることもあります。

聞きたくないこと、また、元来その医師本人は言う必要がないと
思っていても、裁判などでの病院側の説明有無などを考える場合、
リスク部分には言及せざる得ません。

以前に「白血病の生きる確率とは何か?」という記事を書いたんですが、
「あなたの生きる確率は何%です!」
とICで言うんですよ。
説明の必要があるから。
でも、前記事でも書いたように、その統計はどのように行われていて、
結局、個々人の症状や環境にあった統計なんて簡単に言うとない訳です。
でも言うんです。
重複しますが、説明の必要があるから。

「んじゃ、細かく説明しろ!!」
そう思います??無理です無理。
医療者はICにそんなに時間かけられません。
加えて、患者側理解力の問題があります。
医療資源には限界があります。
聞いて「ほうほう」と分かるなら免許のいる職業になりえません。

医療者も人それぞれです。
説明前に緊張する方、淡々と説明される方。
それぞれです。
それでは考えてみましょう。
んじゃ、ICは感情を込めてやるべきですかね??

少し観点を変えてみます。
裁判所の裁判官は感情を込めてやるべきですかね?

司法や医療などはこういった「理性」とずっと闘っているのかも知れません。
どうするべきか?と自問自答を続けて、反復しているのかも知れません。

~医療者という立場を考える~

一般的な医療者はすべての患者に対して、
理性的に判断をしようと考えています。
そして、自身が医療資源として効率的に働こうと考えています。

もしも冷たく感じることがあっても、
その人が外で会ったら別人かも知れません。
職業理性としてその人はあえて「クール」に振舞っているのかも知れません。
ま、一概的には言えませんよね。
対応が冷たく感じるから「冷たい」という訳ではないですよ。
と伝えたいだけです。
でも、人それぞれですので、自分自身が感じることが大事なのでしょう。

~末尾~

今の時代、例えば所得層で考えた時に
世帯数の相対度数分布をみると、
「200~300 万円未満」が 13.6%、
「300~400 万円未満」が 12.8%、
「100~200 万円未満」が 12.6%と多くなっている。

世帯所得が1,000万円を超える世帯は全体の12%。
中央値を下回る400万円以下世帯は全体の45.4%となっています。

※参照
2019年 国民生活基礎調査の概況
II 各種世帯の所得等の状況

世帯分布なので、人数これこれは別として、
世界的傾向として、
金銭的に裕福な人間、資本主義的勝者、社会的に地位の高い人間
こういった人々がマイノリティで、
一般的な社会的な弱者がマジョリティになっていく社会が進んでいるのかと思います。

少し怖いのがマジョリティがマイノリティを攻撃をすること。
例えば、今回のような医療者がターゲットになること。
「頭が良いから、、、」
「地位が高いから、、、」
決してそんな発想が多数とは思いませんが、
そんな深層心理が働かないか不安です。
今のご時世、そういった深層心理が群衆化する
可能性だって否定できません。

ま、みんなお互いよく知れば、そんなに悪い人なんて世の中いないよ。
ってだけの話です。

何かを批判をするのは相当な覚悟が必要です。
大抵の内容は複雑です。

ま、なので、あんまり悪口とか批判とか言わない方が良いよ。
そう思っています。

最近、気づいたのですが、ここに書いていることは
自分が子供に伝えたいことを書いているような気がします。

それもそれでありか。
さようなら~!!