歪み系の沼

~「Fuzz」「Distortion」「Over Drive」違いって何さ~

私は歪み系の沼難民ですw
自覚症状はあります。
というか、ギタリストは、深さは様々あれど、一度は足を踏み入れた沼だと思います。

仕方ないですよ、あんなに種類があるんだもん

今更ですが、「Fuzz」「Distortion」「Over Drive」違いってなんすか

Fuzzは毛羽毛羽しい
Distortionはすごい歪む
Over Driveは真空管アンプを歪ませたような感じ
みたいな感じで、自分なりのイメージは出来てますよね?

でも、
実際、メーカーが「Over Driveです」といえば「Over Drive」なんです。
弾いてみたら「Over Driveだけど、歪むよね?」「このOver Driveはリードまで弾けるDistortionっぽい Over Drive」「このFuzzは粒が細かいからOver Driveとしても使える」

何?結局なに?

結局、売る側が売りやすいようにジャンル分けしたに過ぎないんですよね。
「演歌」「ポップス」「フュージョン」「ロック」とかと一緒ですよ。ショップが陳列しやすいように勝手にジャンル分けしたのと一緒です。

最初は種類も少なかったからそんなカテゴライズもなかったのに、いろいろなメーカーがいろんな種類を出してきて、収拾がつかなくなってわけるようになったんじゃないかと推測してます。エフェクターの歴史がそういう種類分けを生みだしたんです。
そんな棲み分けしたから、「どっちつかず」も当然生まれますよね?
あの「Over Drive」を生みだしたBOSSでさえ「OverDrive / Distortion」なんていうどっちだよ!え?ニコイチなのかよ!!みたいな製品出してますから(笑)

結局、多分こうです。

「どう分類するかは個々の感覚しだいによる」

「Fuzz」「Distortion」「Over Drive」違いを明確にしようとしても、それぞれには同じ要素の部分が多くて、最初のうちは、CDやLIVEで音色を聴いても違い何て簡単にわからない。
実際にそれでなんの問題もないです。

そのうち、興味をもてば「多分Fuzz」「多分Distortion」っていうくらいに感じるようになる。

だってどれも「歪み」でしょ?(笑)

以下、それぞれを素人が考察すると、こうなります(笑)

1.Fuzz

FUZZは歪み系の元祖です

もともと、アンプの音量の限界以上に出して
音がギャーギャーいっちゃってるのが、

「なんかカッコよくね?」

って思い始めたところが始まり。

それを音が大きく出せないから、それなりの音でも再現できないかと試行錯誤して生まれたのがFuzz

昔の回路そのままに作ってるヤツは、たまにつなぐと音が小さくなる個体がある。
でもそれがその個体の正解なので、「音小さかったらボリューム上げろ」ってなる。
音ヤセするとかいうのはナンセンスだというのが個人的感想

ゲルマニウムとかシリコンとかあって、「音色の違いがあ~だこ~だ」語られるけど、そんなの聴いただけじゃわかりませんって。(アンプのEQ具合にもよるじゃん?)
ゲルマニウムのヤツは、エフェクターの何よりも一番先につなぐのがセオリーらしい。けど、そうじゃない順序の音が好きなら「お好きにどうぞ」だと思う。だって正解なんてないし、順序番ったって壊れはしないから。

有名なのは
FuzzFace と Big Muff
今じゃ、両者にもいろんな種類が出てて、一概に「違いがこう」なんて言えないけど、大きな違いとして、
「ギターのボリュームを下げると鈴なりのクリーン」を使うならFuzzFace
「そんなの関係ねえ!つねに轟音だ」というならBig Muff
ですかね。暴言的にいえば。

2.Distortion

最初にDistortionという単語を使いだしたのは、多分MXR
黄色いアレ「Distortion+」です
「大音量のTubeAmp+Fuzz」の音を「再現すること」を目指して作ったらしい。
ん?再現?
モデリングじゃん?
歪みは、この頃からモデリングなんですよ(ココ重要)
このDistortionと呼ばれるジャンルは、ピンからキリまであります。
BOSSのDS-1のように昔からあるヤツから、とことん歪むものまで限りなく。

歪み具合を「どこまで激しく歪むモノが必要か」で吟味する必要はありますけど、
そこが決まれば、あとは見た目が「好きなやつ買ったらいい」と思う
そこはギターを選ぶ時と一緒、見た目にトキメキがあるかどうかですよ(個人的意見)
理由は後述します

3.Over Drive

最初にOver Drive という単語を使いだしたのは、多分BOSS
黄色いアレ「OD-1」です(偶然か?これも黄色だ)

Over Driveは、Tube Ampのナチュラルな歪みサウンドを「再現する」ために誕生しました。これも「モデリング」ですね。

暖かみのある音色で、ピッキングの強弱で歪み具合をコントロールできるものが多いです。Distortionはどちらかというとそこまでのコントロールは不得意です。

この、「Over Drive沼」は前者の2つに比べたら、かなり底なしです(笑)
この沼だけ別で書きますか、長くなりそうなので。。。

4.何を買うのがいい?

で、よくありがちな「何を買うのがいい?」とか「なにが最強?」とかいう問題

これね、「はっきり言って『愚問』です」
そんなのないから、今の今まで新製品が出続けてるんですよ。

プロギタリストでさえ、お気に入りの1個があっても、あれこれ使ってみたりしてるじゃないですか?
答えなんてないのだから「好きなの買え」ですよ。

Distortionの項でも、Over Driveの項でも書きましたが、
「好きなのを買ってみる」が正解だと思います。

「好き」というのは、「好きなギタリストが使っていたから」で良いのではないでしょうか?
その「音」が好きだったんでしょ?
機材は、モノマネするに尽きると思います。
高額なのを買えと言っているのではなく、それ系統で大丈夫です。
しょせん、どれもモデリングですから、だいたいツマミをグリグリやってるうちに、どれでも似たような音になります(暴言ですけど)

「好きな音は決まっているので、だいだいそれに似るように自分で設定しちゃうもんですよ、大体。」(個人的経験談)

だって、嫌いな音には設定しないでしょ?
「細かいニュアンス」だとか、「何Hzあたりの帯域が」とか、そんなのはもっと後になってからで大丈夫です。
わざわざ高いの買う必要もないです。
とりあえず、それ系の安いヤツ買いましょう
違いなんて、わからないですよ。
中には「回路そのまま同じで筐体だけ違う」といった「別メーカーなのに同じ音(同じもの)」があるのがこの世界。

奥が深いけど闇も深いんです。

結構な暴言ですよね?
分かってます。
大丈夫です。
そんな細かいところにこだわるギタリストは、こんな大雑把なくくりの読み物、
冒頭2行で離れていってますから。。。

次回は、『Over Drive沼』を深堀りしたいと思います。