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③フルオロキノロン系抗菌薬の意外な副作用は?

フルオロキノロン系抗菌薬は1日1回, バイオアベイラビリティーも良く使用し易いのは事実ですが, 使いまくってしまっては色々と問題なことがあるわけです.
副作用は知っていますか?NSAIDsとの併用で痙攣などは有名ですが, その他, 筋骨格系の副作用もありますよね. 2018年, フルオロキノロン系抗菌薬の長期曝露によって大動脈瘤, 大動脈解離のリスクが増加すると報告されました. リスクのある患者では注意が必要です.
抗菌薬の適正使用はあたりまえですが超重要ですが, 本当に抗菌薬が必要かをまずは考え, 必要と判断した場合には, 患者の状態に応じて一々考え適切な抗菌薬を処方する必要があります.

Lee CC, Lee MG, Hsieh R, et al. Oral fluoroquinolone and the risk of aortic dissection. J Am Coll Cardiol. 2018 ; 72 : 1369-78.


J-COSMO 2020年4月号『スペシャリストがおくるオススメ処方・ダメ処方』
感染症医の根井貴仁先生が『感染症科のダメ処方』としてわかりやすくまとめてくれています.
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『感染症科のダメ処方(フルオロキノロン系抗菌薬の問題点編』
①耐性化が深刻になりつつある.
②意外に知られていない新たな副作用.
③広すぎるスペクトラムがために, 結核診断の遅れにつながることもある.


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