・連日続いた雨が止み、京都の桜が満開を迎えた。私は同郷の友人に声をかけ、毎年恒例の花見散歩に行ってきた。

・哲学の道を西端から銀閣寺を横目に下り、道の終わりから南禅寺へ向かう。水路閣を眺めたあと、蹴上インクラインへ出て、線路の上を歩いて白川通りでフィニッシュ。かなり長距離歩いた。

・哲学の道の混雑具合は、尋常ではなかったな。観光客が自転車で乗り入れるので、立ち往生する場所もあった。金曜日でこの量だと、明日明後日は桜を堪能するどころではないかも。少し、桜見の客に同情する。

・平年より開花は一週間遅れたが、綺麗さに変わりはなかった。水路沿いに咲き誇る白い花たちは、春の訪れと希望の兆しを感じさせた。

・近頃の世間には悲報も多いが、少なくとも季節は巡っているし、美しいものを孕んだまま世界は動いてゆく。

・小説『Another 2001』を読了。綾辻行人が2020年のコロナ禍で発表した『Another』シリーズ第3作。

・ホラーサスペンスだけれど、今回は異色作だった。あらゆる感想がネタバレになりそうなので沈黙するしかないが、相変わらず映像化の困難な内容……。

・綾辻行人作品は、読み返すことを前提に作られている。長い時間楽しめる意味でミステリファンには親切だが、小説に慣れてない人は驚愕の前に困惑が来そうだ。

・あと綾辻氏曰く、Anotherは四部作構想。《厄災》の謎は、最終作で解き明かされそう。あの新キャラも出るだろう。

・昨日の日記をサボった件は、そのうち埋め合わせる。

・短編小説でも書くか。noteはかなり小説の執筆に適したプラットフォームだと気づき始めている。