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読書会を開いてみて。

こんにちは。
スープです。

先日はじめて読書会なるものを開きました。
そして読書会に参加したことが、実は無かった私・・・。
参加したことないのに、主催しました(笑)

どうして読書会を開いてみたいと思ったのか。
開いてみてどうだったのかを新鮮な気持ちとともに書き残します。

読書会を開いてみたかった

わたしは本を読むのが好きです。
でも、本を読んで「あ~よかった。面白かった。」「学びがあった。」で終わりがちでした。

もう1歩進んだときには、「読んだ記録だけつけておこう(アプリ”ブクログ”を使用しています)「学んだことを書き記しておこう」「手帳やノートにお気に入りのフレーズを残しておこう」
ということを、して来ました。

ところが、最近スタエフを録るようになりました。
スタエフで収録するネタのカテゴリの1つが読書です。
読書をして感じたこと・考えたことを話していると、頭の中だけで考えたこと以上のことが、誰かに向けて話そうとすると口をついてでてくるのです。不思議なことに。
スタエフで話すと、頭で考える以上のことを話せている自分がいました。

そして、こう考えるようになります。

「これは、1人で話すだけでもこれだけ思考が深まるのだから、
だれかと話せばもっといろんな視点や感じ方の違いから見えたり知ったりすることがあるんじゃなかろうか・・・」と。


読書会を開いてみて


ちょうど年末から「運転者」(著・喜多川泰 小説です。)を読まれた方がオンライン上のわたしのまわりで沢山いらっしゃいました。
そこで、この小説を題材に読書会をしてみたいと考えるようになります。

しかしビビりなわたしは「できる限りクローズドの場で、まずは読書会を開いてみよう!」と決断します。

2022年からお世話になっているウェルビハブで読書会を開きました。

(ここからは小説「運転者」を読んでいない方には小説のネタばれになりますので、ご注意ください。)



運転者には以下のような名言的フレーズがたくさん出てきます。

・「運は<いい>か<悪い>で表現するものじゃないんですよ。<使う><貯める>で表現するものなんです」

・運が劇的に変わる時…(中略)それを捉えられるアンテナが捨ての人にあると思ってクダサイ。そのアンテナの感度は、上機嫌のときに最大になるんです。

・「痛みを経験して初めてスペシャリストになれる」

・「あとから考えれば『あそこがはじまりだったな』と気づくだけです。」

・上機嫌でいるためには…「ちょっと損得から離れるといいですよ」

・あなたがその物語に登場したときよりも、少しでも多くの恩恵を残してこの物語を去る。それこそが真のプラス思考じゃないかと思うんです。

「運転者」(著・喜多川泰)より

ここから読書会ではこんなやり取りがありました。
(小説を読んでいないと、どこから読書会でどこまでが小説の元の話なのか分かりづらいかと思います。以下の「」書きが小説の元ネタと思ってお読みください。)

「ついつい損得で考えてしまいがち」
・読書も損得・・・というかハウツー本だったり、ビジネス書を読みがち。でも読み終わった瞬間は満足感が高くても、1年後まで自分になにかが残っているような本は少ない。これも損得(何かを得られるかも)の観点で選書が偏っているから?
損得でなく、面白い、が心に残る。

・ビジネスの観点からするとついついマネタイズを考えてしまいがち。

「あなたがその物語に登場したときよりも、少しでも多くの恩恵を残してこの物語を去る。それこそが真のプラス思考じゃないかと思うんです。」

・コテンラジオを思い出した。コテンラジオでもシリーズものの解説でよくある流れは、”ある人物”がその人の人生で成し遂げたことは歴史の大きな流れの中ではごく一部。でも、その人がいたことによって、確実のその流れが作られている。
自分の人生だけで、何か名前を残したり何者かになろうとしなくてもいいのかも。

・自分が生活して日常にあることが、実は前の世代のプラスを頂いているのだ、と感じた。勿論、「失われた世代」とか、「負の遺産」というものもあるかもしれないけれど、受け取っているものも沢山ある。
平和な生活、高度な文明。
これは自分の前の世代が生み出したものでわたしたちが受けている恩恵。自分はなにか次の世代に渡しているのだろうか。

「機嫌が悪いと、運が逃げる」「相手に興味を持つことが大事」
・上機嫌が大事なことは分かる。とはいっても、常に上機嫌でいるって難しいよね…。子育てで上機嫌でいることが難しい。
よく考えてみると、上の子に対しては小さい下の子と違って話が通じる分、勝手に期待しがち。そして、上の子を叱ることが多い気がする。
(上の子に対して叱りやすい自分、という傾向を抑えておくだけでも注意できるかも!)

・上機嫌や興味って、自然と湧いてくるものだと思っていた。
だけど、(音量を調整するつまみのような)上機嫌や興味のつまみを自分で調節できる、と考えたら、できるのかもしれない。
興味を持ってみて、やっぱり興味がわかなかったらそうでしかないのかもしれないけれど、
まずは「箱の中を覗いてみよう!」というような気持ちを持つことはできるのかも。

・上機嫌でどうしたらいれるか?と考えると、体と心のコンディションが大きく影響していると思った。
ただ、例えば同じような性格の人がいたとして、1人は貧乏で朝も夜も働いてフラフラで、1人は裕福で心満たされた生活をしていたとしたら、
どちらが上機嫌でいれるコンディションは整っているかというと・・・。
貧富の格差社会は上機嫌の格差社会にも繋がっているのかも!?なんて考えた。
もちろん、貧富に関係無く上機嫌な人そうでない人はいるかもしれないけれど、同じような精神耐性だとしたら、そんなふうにも言えるのではないか。

・上機嫌な人ってこんな人だな~と自分のまわりにいる人を見て、想像した。(こんな人がいて・・・という話をした後に)上機嫌な人は「選択肢を持っている人」が多いような気がした。
この場所がダメでも他のところにいけばいいや、
これがダメでも他をやってみればいいか、みたいな。
上機嫌でいるためには、自分の中で選択肢を増やす、というのも1つの手段なのかも。

・上機嫌でいる人の像に引っ張られすぎなくてもいいのかも。自分の上機嫌であるイメージと他の人の上機嫌のイメージ像はぴったり一致していなくてもいい。その人の持ち味があるみたいに、自分なりの上機嫌のイメージ像をもてばいいのかも。(温和なあの人、やユーモア溢れるあの人みたいじゃなくても、自分なりの上機嫌があればいい!)

「ミュージシャンArataの生き方」
・Arataの生き方がカッコイイ。でも、Arataのようにはなれない…。
それでも、自分の中にArataの分身をつくり、育てたい。
自分のやっていることで、誰かが幸せな気分になる。そんな生き方をしたい。




…こんな感じで、いろんなお話をすることができましたし、
自分で読んだだけでは思い至らなかった深堀をすることができました。

また別のテーマ本や、自由選書で本を紹介しあったり
感想に疑問や質問を投げ合ったりするような読書会を開けたらいいな~と思っています。

ご興味のある方は、ぜひ!お待ちしています!


スタエフでも、読書から考えたことや日常の試行錯誤をお話しています。

https://stand.fm/channels/622160e462fdf0d800e37051





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