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テレビ番組「午前0時の森 "おかえりこっち側の集い"」が終わるの悲しすぎる。

陽キャと陰キャという言葉を初めて知ったのは高校生の時。

私はどちらかと陰キャだけど(と思っている)、当時は陰キャよりであることを知られたくなくて、自分らしくないなあと思いながら友達とプリクラやTikTokを撮ったりしてた。

何せこの「陰」という言葉が「陽」に負けている気がして苦手だった。

大学に入ってからジャズ研に入ったが、そこはいわゆる陰キャよりの人が多いコミュニティだった。
※ 本人たちはそれに誇りを持っているので、決してディスってはないぞ!!

ジャズ研の居心地が良すぎて、私は自分が陰キャであることを改めて知った。

私の薄暗い居場所、ジャズインおくらで仲間と。

若林さんとの出会い

オードリー・若林さんの魅力に気づいたのは、去年のこと。

私は長い間、星野源さんの大ファンである。源さんと若林さんが2人が対談したり、一緒に歌っているのを見ていたので、仲が良いんだな〜くらいで認識していた。

若林さんのことをちゃんと知ったのは、昨年放送されたドラマ「だが、情熱はある。」を見てから。そんなにわか的な入りだったものの、私は彼の人間臭さに魅了されずにはいられなかった。

それから、若林さんが作るコンテンツはとにかく摂取した。オードリーANNも聴き始めてすぐにリスナーになった。「社会人人見知り学部卒業見込み」「ナナメの夕暮れ」「表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬」などのエッセイも読んだ。

一番ハマったのは、若林さんと源さんが2人で出演したNetflix番組「LIGHT HOUSE」だ。この番組は半年間月に1回、2人で自身の悩みを分かち合うという内容だった。今や成功して有名人になった2人が過去から今まで感じている悩みは、多くの人が抱えているものと共通しており、自己の内面の理解にもつながるものだった。まだ見ていない人はとっても良いので見て欲しい。

彼の言葉は普段感じているネガを笑いとして変換していて、自分の奥から湧き上がるような笑いを感じる。斜に構えていて、僻みも強い。ベースにある自身の無さ故に抱えている自己に対するモヤモヤをエンタメとしてくれるところがとても好きになった。

オードリーANN東京ドームライブ行ってきた。最高!

若林さん、「こっち側」というカテゴリーを作ってくれてありがとう

若林さんの作るコンテンツを色々見漁り、日本テレビ「午前0時の森 "おかえりこっち側の集い"」という番組にたどり着いた。

この番組では、この世の人間を「あっち側」という人生キラキラ、ザ・明るい(ように見える)人と、「こっち側」という小心者で色々考えちゃう人に分け、MCの「こっち側」代表、若林さんと水卜アナに「こっち側」の芸能人ゲストが悩みや相談を打ち明ける。

「陰キャ」という言葉は嫌だったけど、「こっち側」というワードを見た時になんだか受け入れられたような気がした。

「こっち側」の人はとにかく人との付き合い方に課題を抱えている。
例えば、服屋での店員さんとのコミュニケーション。試着している時に、「いかがですか〜?」とカーテン越しに聞かれるあれ、なんて返せば正解なのか毎回わからないという悩みが上がっていた。まじで共感。
私もそういう意味で、店員さんがめちゃくちゃ話しかけてくるお店は行かないようにしている。笑

また、この番組の良いところは、「こっち側」の人に寄り添いつつも、「あっち側」と呼ぶ人のことを批判するわけではなく、そういう人にはなれないなというあくまで憧れとして表現していることだ。

「こっち側」である自分を認めた上で、どうやったらうまく「あっち側」の人と共存できるか、あれやこれやと話している雰囲気がネガティブなんだけどポジティブで好きだ。

多様性、多様性ってうるさい世の中だけど、結局自分のこと理解して、相手との違いを知った上でどう生きていくか考えることだよな〜〜〜とこの番組を見ながら思った。

なんとこの番組、3月で終了するらしい。悲しい。
私も含めて、「こっち側」の人々の拠り所になっていたらしく、番組終了に悲しみの声が募っている。熱いファンが多く見られるので、番組復活に淡い期待、、!

まだ放送はあるので、自分が「こっち側」だろうなと思う人はぜひ見てほしい。救われるよ。


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