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全人類にヘルシオをおすすめしたい

この note は私の周囲にヘルシオを広めるために書いています。
ヘルシオシリーズにはポット型のホットクックもありますが、ここではウォーターオーブンのヘルシオを紹介しています。

ヘルシオは魔法の箱

「十分に発達した科学技術は魔法と見分けがつかない」
ヘルシオにハマり始めたときに思い出した言葉がこれでした。
具材を入れてボタンを押すだけでビストロもかくやという美味しい料理が仕上がる。
調味料や油の過剰利用が減り、適温調理で栄養価が保たれるため健康にもよくダイエット効果もある。
ヘルシオの利用頻度が上がるにつれ自然とコンロの前に立つ時間が減って自由時間も増える。
洗濯や掃除を家電まかせの自動化に頼っているように、プロならぬ家の炊事も大いにこのヘルシオのような家電を使ってオートメーション化を図ることで QoL が大いに上がります。

激旨ローストポーク。ジップロックで寝かせたものを置いてボタン押すだけ

美味しいって、幸せですよね。
ヘルシオは毎日手間をかけず健康的で美味しいご飯を作ってくれます。
いまではヘルシオ無しでの生活というのは考えられなくなりました。

ヘルシオとは何か

ヘルシオはこれまでに無かった新しい家電です。
おもにスチームコンベクションとセンサによる自動制御の二つからその特徴は成ります。
オーブンやレンジとしても使えますが、おまけのようなものです。
ヘルシオの恩恵を受けるには、ヘルシオの特徴を理解し、それを活かした使い方が必要になります。

スチームコンベクション

スチームコンベクションは元々業務用途で使われていた調理技術です。
過熱水蒸気という高温に熱した水蒸気を使うことで、蒸しから焼きまで様々な調理を可能にします。
厨房機器販売サイトから引用すると次のような説明になります。

業務用スチームコンベクションオーブン

スチームコンベクションオーブンとは..多機能加熱調理機器です。
蒸気と熱風の量や温度などを設定することにより、『焼く』『煮る』『炊く』『炒める』『揚げる』『茹でる』『蒸す』『温める』など、加熱調理の約8割をこなすことができます。
調理モード・調理温度・調理時間を設定することで、どなたにでも簡単に加熱調理もできます。
同時に複合的な調理作業がこなせるので、調理を短時間で多種多彩な食事を提供しなければならない現場において、とても有効な機器です。

厨房機器通販サイトより

オーブンのような単機能の調理家電ではなく、様々な加熱調理をこなせる万能調理器とあるのがポイントです。
私も野菜炒め、焼きそば、鶏のパリパリ焼きなど様々な用途で日常的に使っています。

適温自動調理で料理がおいしくなる

「焼く」「炒める」というのは日常よく使う調理プロセスですが、食材にあわせ適温で調理するのは難しいものです。
私もそうでしたが、多くの場合は加熱し過ぎてしまい、炒めすぎて水分でベチャベチャになってしまったり、焼かれ過ぎた食材が混ざっていることもあると思います。
加熱しすぎると味が損なわれるだけでなく、栄養素も失われてしまいます。

従来の「炒める」「焼く」といった調理は人的依存が高すぎるのです。
これまではそれでも人が頑張るしかありませんでしたが、ヘルシオの登場でこれが変わりました。

ヘルシオでつくった野菜炒め

例えば野菜炒めであればフライパンにカット野菜を放り込み、肉を上に載せ、フライパンごとヘルシオに放り込んで「炒める」ボタンを押します。
あとはヘルシオが食材に合わせ加熱調理してくれるので、出来上がったものにごま油と醤油をかけまわしてトングでかき混ぜ皿に盛ると野菜炒めの完成です。
食材に合わせた温度で調理されるためもやしはシャキシャキ、キャベツもよい仕上がりです。
適温で調理された野菜は味をましてくれます。
炒め油無し、調味料もあとで回しかけるだけなので減塩減油で健康的です。

スチームコンベクションによる自動調理は食材の味を引き出してくれるため、プロの現場でも導入されています。
様々なお店で目にすることができ、私が好きなイタリアンなどでもこのスチームコンベクションオーブンが活躍しています。

センサーで自動化する

新しい世代のヘルシオはセンサーが強化され「まかせて調理」という自動調理モードが搭載されています。
従来のヘルシオは、スチームコンベクションは素晴らしいのですが、その温度や時間の設定が人間側に委ねられていることに面倒と難しさがありました。
調理に合わせたプリセットメニューも仕込まれているのですが、その選択も手間です。

そこでヘルシオのセンサーが強化され、最近のモデルでは「まかせて調理」という機能が搭載されるようになりました。
「焼く」「炒める」「蒸す」などの調理方法を選択するだけで食材に適した加熱を行ってくれるという優れもので、私も調理の大半はこれに頼っています。

また複数の食材を同時加熱できるようになりました。
便利なのが「モーニングセット」で、天板の上に野菜やベーコンを並べ、上に網を置いて冷凍パンを置いて放り込むといい感じに焼き上げてくれます。
週3、4回はこのモーニングセットで朝ごはんを作っています。
ちなみにパンだけを焼くときはトーストの方がよい焼き上がりになります。
上段で焼き物を作り下段で蒸し物を作るといったような同時調理もできるようです。

もちろん完璧ではなく、根菜に硬さが残ったり厚みのある鶏むね肉の火通りが甘いといったこともありますが、センサーの強化によって「食材放り込んでボタンを押すだけ」の世界が実現しつつあります。

ヘルシオを使う

ヘルシオのおかげで家事の悩みから解放されました。
それまでは献立に悩み、調理時間に追われ、仕事との両立を難しく感じていましたが、今では楽々と平日の三食の準備は私がこなすようになっています。
もちろんほぼ全ての調理をヘルシオで行い、コンロは使わなくなってしまいました。

作ったものは Slack に流してためておきメニューに悩んだときに見返します。
ヘルシオを使った調理は「切る」「並べる」以外はヘルシオ任せになるため自然と時短になりますが、更に時間が無いときはフライパンにカット済み野菜を開けて肉を敷くだけといったような 1分メニューも可能になります。
特筆すべきはやはり美味しさで、メニューがハマるとビストロも顔負けの味になるため作り飽きしません。
繰り返しになりますが、適温調理による栄養価の保持、調味料や油を抑えることでの健康面への寄与も実感できます。

このヘルシオの「おいしく」「健康的なものを」「時間を使わず」作れるメリットは何度でも強調してお伝えしたくなります。
日常生活でこれ以上に大事な要素というのはなかなか無いのではないでしょうか。

レシピをあわせる

もしヘルシオを入手した場合はぜひ次のメニューを試して欲しいと思います。

ソフト蒸しは食材が定温調理でどれだけ美味しくなるかを教えてくれ、
ぎゅうぎゅう焼きはビストロ並の美味しさの焼き物がスイッチひとつでできるありがたみを教えてくれます。

野菜ソフト蒸し。野菜のステーキと言ってよい美味しさ。
オリーブオイル、粉チーズ、かぼす果汁を混ぜたものに岩塩、胡椒を散らした

ちなみにヘルシオでも上手く調理できない食材、料理があります。
代表的なものは牛肉で、ヘルシオには「あぶり焼き」というメニューがありステーキも焼けることになっていますが、そこそこの焼き方を知った人がバーミキュラやアルミホイルを使って焼いた方が美味しく焼き上がります。

同様に、ヘルシオでは唐揚げや天ぷらが油なしで作れるという触れ込みがありますが、普通に揚げた方が断然美味しいです。

便利レシピ

私がよく使うのは焼きそば、手抜き野菜炒め、モーニングセット、前述のぎゅうぎゅう焼きです。
焼きそばは天板にクッキングシートを広げ、その上にそば、野菜、付属ソース、肉の順に重ねて塩胡椒を振ってセンサを使った「まかせて調理」の「炒める」を押すだけです。

手抜き野菜炒めはあらかじめ買っておいたカット野菜をフライパンにあけ、その上に肉を載せて同様に「炒める」を押すだけです。
食べる前にごま油と塩胡椒、醤油で調味します。
包丁も使わず、数分で準備も終わります。

モーニングセットはヘルシオに搭載されたメニューです。
天板にクッキングシートを広げ、ベーコンと野菜を並べてオリーブオイル、塩胡椒を振り、更に網をおいて冷凍しておいたパンを並べます。
あとはヘルシオに放り込んでスイッチを押すだけで、良い感じに焼き上がります。

ぎゅうぎゅう焼きは万能な晩ごはんレシピです。

蒸し物はもっと活用したいところです。
先日、カニをソフト蒸しとしゃぶしゃぶで食べ比べてみましたがソフト蒸しが上回りました。
「ヘルシオは巨大な蒸し器」という言葉をどこかで見ましたが、ヘルシオがあることで蒸し料理も手軽になります。

ぎゅうぎゅう焼き。ヘルシオ調理はどれも野菜が美味しくなる

ヘルシオを購入する

10万円あれば型落ちのヘルシオが買えると思います。
躊躇なく最上位モデルを買うのがおすすめです。
スチームコンベクションオーブンエンジンとセンサがモデル間の主な違いになり、どちらも投資して損はありません。
予算に余裕があれば最新世代、最上位機種がよいと思いますが、ひとつ型落ちでも十分です。
私が愛用しているモデルは AX-XA20 になります。

アウトレットやメルカリで旧モデルを買うのもおすすめです。
ソフト蒸しなどスチームコンベクションオーブンとしての機能に興味があるなら、2-3万円あれば十分な性能を持つヘルシオが入手できます。
スチームコンベクションオーブンエンジン自体は数世代前で完成しているように思え、旧モデルと今のモデルで違いは感じません。

新旧で異なるのはセンサと、レシピです。
まかせて調理の有無は大事です。
日々の調理に使いたい、面倒や手間を省きたいならまかせて調理は必須機能です。

また公式やネットで拾えるレシピも、以前はモードや時間を記してあるものがあったのですが、最近のものはまかせて調理搭載が前提になっているものが多く、まかせて調理がある方が悩まずに済みます。

あなたの家にヘルシオのあらんことを。
幸せなヘルシオライフを送られることを願っています。

シャープに注文と感謝を

ここから先はおまけの駄文です。

ヘルシオは X68000 と並ぶシャープの偉大なプロダクトです。
スチームコンベクションは既に世にある技術でしたが、家庭用に上手くパッケージして日常使いできる製品にまとめてくれたのはシャープでしょう。
人の手で焼く、炒めるといった加熱調理は数十万年前から行われていましたが、ヘルシオはこの調理労働をオートメーション化へと進化させてくれます。

一方でシャープはヘルシオの事業ポテンシャルを活かせていないと感じています。
調理が人の手を離れることで、家庭のキッチンをソフトウェア化することができます。

その一歩目としてアプリケーション開発に力を入れ、ヘルシオをアプリベースでコントロールできるようにして欲しいと思います。
COCOROHOME というアプリが既にありますが使いやすいとは言えず、この領域の技術をシャープが得意としていないことが見て取れます。
ZOZO が Yappa を核にして ZOZO テクノロジーズを立ち上げたようにどこかのソフトウェアカンパニーを買収するもよいでしょう。

アプリ化の先には API 制御や調理ログのようなモニタリング、分析、
レシピをブログや Twitter で共有せずともコードで管理し、GitHub のようにあるレシピをフォークして別の利用者が改良を重ねるような世界が欲しいと思います。
コード化されれば機械学習モデルに放り込み、最適化したり新たなレシピを作ることも可能でしょう。EC サービスとの接続など、他の領域にも展開できると思います。

家庭料理は日本の得意分野です。
世界には台所のない家が標準である国もあれば、もっとシンプルな調理や冷凍食品の利用がデフォルトになっている国も多く、頻度と質を見れば日本は家庭料理先進国といえます。一方で健康的な食生活は人類共通のテーマです。
シャープは未来のキッチンを取ることができる絶好の位置にいます。
技術はコモディティ化します。
事業に優位性があるうちにネットワーク効果で揺るぎない地位を作れるような、ソフトウェアとインターネットによる優位性が確保されたビジネスに移行することが肝要です。
鴻海傘下となってはいますが、元 X68000 ユーザとしてはシャープに愛着があります。
いちファンとして長くヘルシオライフを楽しめることを願ってやみません。


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