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「あるがままの自分」をさらけ出すことが、幸せな就職への第一歩。 #私の就職活動

「日刊notersマガジン」も早いもので6週目に突入しました。

この記事でなんと34記事目!!単純計算で4ヶ月やれば100記事を超える見込みです。

いつか「日刊notersマガジン」を書籍化したい…!//

なんていう欲ももたげてきますが、淡々と毎週更新し続けています。

6週目のテーマは #私の就職活動

今週のテーマオーナーは、 #就活をもっと自由に のハッシュタグで世間をざわつかせている寺口さん。

「ぶっ晒す」だなんてなんとも物騒な物言いですが、それが寺口さんのスタイル。

「日刊notersマガジン」の連載陣も、気づけば人事関係者ばかりなので、寺口さんのこのアクションについては、全面賛同しています。


就活生のみなさんへ。とある大手転職サイトによれば、入社日の4/1に転職サイトに登録している人の数は10年前の30倍に増えているそうです。

自分を偽って内定をもらった企業では、自分らしく働けない。

ありのままの自分をさらけ出すことでしか、いい就職は出来ない。
#就活をもっと自由に

僕自身もこんなつぶやきをしています。

「キレイゴトいってんなコイツ」

と思われるかも知れませんが、この発言の裏側には僕自身の就職活動における原体験があります。

「学生なのに妻子持ち」というレッテルは就活に不利なのではないか?

僕のnoteやTwitterをご覧の方はご存知の通り、僕は19歳で学生結婚をして、就職活動時には既に子どもがいました。

19歳にして、父親に。

就職活動をはじめた2009年5月(大学3年時)には、既にちょうど1歳になる長男がいました。

「学生パパ」だった僕は、ある一つの命題が突きつけられました。

就職活動において、子どもがいることを言うべきか、言わざるべきか。
それが問題だ。

「学生結婚をしていて子どもがいる」という事実は「就活において不利」だと考えていました。

・学生時代に「できちゃった結婚」だなんて言語道断!
・新入社員なんて、がむしゃらに働いてナンボ。既に子持ちの西村はがむしゃらには働けないだろう。

という風にネガティブに思われてしまうだろう、とネガティブ思考になっていたのです。

就活は「あるがままの自分」で挑むべき。

しかも、よりによってリーマンショックの影響で、世は「戦後最悪の就職氷河期」でした。

引用元:大学生の就職状況をグラフ化してみる

僕は2011年3月卒なのですが、上記のグラフの通り10月1日時点での就職内定率は57.6%。事実、僕も含め2011年卒の同世代は相当の苦戦を強いられました。

あらゆるメディアで不景気が煽られていたので、僕自身の不安感も相当なものでした。それこそ、僕一人の人生ではなく、妻一人、子一人いるので、路頭に迷うわけにはいきません。

そんな中、妻の妊娠が発覚するまで、ほんの数ヶ月だけ入っていたサークルの先輩に就活の相談を持ちかけたところ、こんな提案をしてくれました。

「もし良かったら、うちの人事に会ってみる?」

そうして、人生で初めてお会いした人事の方が、当時リクルートエージェント(現・リクルートキャリア)入社一年目の由利さんでした。

当時はまだ霞が関にオフィスがあったので、霞が関ビルディングに入っているスターバックスでお会いしたことを今でも鮮明に覚えています。

そこで由利さんとお会いした際、単刀直入にたずねてみたのです。

「妻子持ちであることは、就活に不利ですか?」

そんな僕の質問に対して、由利さんは笑顔でこう応えてくれました。

「結論から言うと、『妻子持ちである』ということが就活で不利になることなんてほとんどないよ。
良くも悪くも、子どもがいようがいなかろうが、採用する企業にとっては関係がなくて、大事なのは創ちゃんがうちの会社で活躍してくれるかどうか?うちの会社で働くことで、創ちゃん自身が幸せになれそうかどうか?だからね。

それを判断する上で、これまでの約20年の人生のなかで、
・どんな価値基準でどんな意思決定をしてきたか?
・どんな思いがあって、どんな挑戦をしてきたか?
・どんな困難に直面して、それをどう乗り切ってきたか?
をじっくり聞かせてもらうことはあるかもしれないけれど、創ちゃんがパパである事実が就活に不利に働くことはないよ。

さらに由利さんはこう続けました。

中には、創ちゃんが不安に思っているように、学生パパであることをよく思わない人事もいるかもしれない。

仮にそうだとしても、「学生パパである」という事実を隠して入社した会社で、創ちゃんは幸せに働けるのかな?

仮に「学生パパである」という事実があることが就活に不利にはたらいて、10社中1社しかエントリーシートが通らなかったとしても、落とした9社で働くよりも、「学生パパである」ことを受け入れてくれる1社で働いたほうが幸せになれるんじゃないかな。

「あるがままの自分」を受け入れてくれる会社かどうかを見極めるためにも、「あるがままの自分」を自己開示して就活したほうが、絶対に良い就職ができると思うし、その方がずっと創ちゃんらしいよ!

と。

きっと由利さんはそんなことを言っただなんて微塵も覚えていないと思いますが(笑)、この由利さんの言葉が僕の「就活観」をガラッと変えて、以降の就職活動では、「学生パパである」という事実を一切隠さず、すべてのエントリーシートや面接で「学生結婚をして、1歳の長男がいます」という事実をありのままに伝えました。

その結果、「妻子持ち」であることで選考を落とされた!と感じたことはただの一度もありません。

エントリーシートは100社以上提出しましたが、エントリーシートで落とされたのは数社ほどでした。

「あるがままの自分」で就活したことで、「学生パパである」という事実は「ハンディキャップ」ではなく、僕の「個性」になりました。

当然、就職活動時の僕のあだ名は「パパ」でした。未だに就職活動で仲良くなった友人やサマーインターンでお世話になったマクロミルの社員さんたちは僕のことを「パパ」と呼びます。笑

「あるがままの自分」をさらけ出したほうが、絶対にいい。

戦後最悪の就職氷河期でしたが、由利さんのアドバイスを受け、就職活動では「学生パパ」であることを120%カミングアウトしていましたが、結果的に7社ほどの会社から内定をいただくことができました。

もちろん、「あるがままの自分」をさらけ出したことそのものが内定につながったわけではありません。

・毎日欠かさず日経新聞(朝刊・夕刊)を読む
・特に印象に残った記事をノートにスクラップして自分なりの所感を書き記す
・毎週欠かさず経済系週刊誌(東洋経済/日経ビジネス/ダイヤモンド)を読み、同様にスクラップしてコメントをする
・就活の自主ゼミを主催して、仲間とともに企業研究・業界研究をする
・OBOG訪問を100人以上に行い、そのたびに自分自身をプレゼンしてESの添削などをお願いする

など、厳しい就活戦線を生き残るためにできることはすべてやる!という覚悟で臨んだゆえの成果だと思います。

その中でも、約1年の就活活動期間を通じて一貫して志望順位1位だったのは、僕の「就活観」をつくってくれたリクルートエージェントでしたが、晴れて4月上旬に内定を頂き、入社を決めました。

↑これは僕が「内定者」だった時に、採用説明会で配られた冊子だそうです。言っていること、やっていることは当時からあんまり変わりません。笑

こうした原体験があるからこそ、どんなにマイノリティな価値観でも、一見「社会性がない」と思われかねないような価値観だとしても、「臆せずさらけ出す」ことが、自分にあった企業選びをする上で欠かせないことだと思っています。

#就活をもっと自由に

というのは、そういうことなんじゃないか?と僕は思っています。

すべての就活生が「あるがままの自分」をさらけ出せることが当たり前の世の中になりますように。

#お知らせ

明日10月9日(火)の夜、渋谷BOOK LAB TOKYOでイベントやります!

「ビジネスモデル2.0図鑑」は就活生もビジネスパーソンにとってもめちゃくちゃ役立つ本なので、ぜひおこしやす!



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