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「素人革命」を起こせる人と起こせない人の違いは何か?

昨日のMonthly HARES COLLEGEは『革命のファンファーレ』を上梓されたばかりのキングコング西野さんとのコラボイベントでした。



ニシノさんとは、ちょうど一年前くらい、ワオミーの記者発表イベントでご一緒して、楽屋でトークして以来。1on1での対談、トークライブはもちろんはじめてでした。


月に10〜20本はトークセッションのモデレーターをやっていて、個人的にはどんな仕事よりも天職だと思っているのですが、さすがに「べしゃり」のプロ中のプロである西野さんとガチトークするのははじめてだったので、久々にキンチョーしました。笑

「素人革命」を起こせよ。

ぼくと西野さんの共通点は、お互いめちゃくちゃ多動性で、一つのことに集中するよりは、おもろいことをあれこれやっちゃう方が楽しいよね!というタイプであること。

その結果、「門外漢」であることも厭わずにチャレンジしちゃう傾向にあります。西野さんの場合は、絵本作家。ぼくの場合は、ブックカフェのオーナー。

お互いに「知識ゼロ」からはじめているのですが、「知識ゼロ」であることは同時に「常識ゼロ」でもあるんですよね。

その業界で叩き上げで上がってきた人は、どうしても「積み上げ型思考」になります。その「常識」が合っていれば良いのですが、歴史の長い業界・業種の場合、その常識が時代遅れになっていることが多いです。

ところが、「積み上げ型思考」の場合は、型にはまってしまいがちのため、「常識が時代とズレている」ということに気づけないことが多いです。

そういう意味では、「門外漢」ならば、知識の積み上げが一切ないという弱みがあるかわりに、常識にとらわれずに「ゼロベース」で物事を考えられるという強みがあります。

なぜ西野さんは絵本「えんとつ町のプペル」を30万部以上を売ることができたのか?

それは、「えんとつ町のプペルをWebで無料公開」したり、「原画展」を日本全国で行脚したり、クラウドファンディングをやったり、これまでの常識にとらわれずに「売るためにやるべきことを全部やりきった」から。

僕自身で言えば、渋谷道玄坂にある「BOOK LAB TOKYO」というブックカフェの赤字を立て直せたのは、「マイクロオーナー制度」をはじめたから。

マイクロオーナー制度は「月1万円でBOOK LAB TOKYOのマイクロオーナーになれる」という仕組みですが、これは競馬における「一口馬主制度」をマネたもの。
(実はぼく、かなりの競馬好きなんです)

じゃあどうして「マイクロオーナー制度」というアイデアが出せるかというと、「素人」だからです。

素人だからこそ、「本屋たるものかくあるべし」という常識に縛られずに(というよりもそもそも常識を知らない)、ゼロベースで考えられる。

これからの時代は、絵本や本屋だけではなく、あらゆる分野で「門外漢の素人」による「素人革命」が起きてくると思います。

「ただの素人」ではダメ。まずは「ひとかどの人」を目指そう。

ところが、素人革命を誰でもすぐに起こせるか?というと、なかなか難しいのも事実。

西野さんのようなことを、「ただの素人」が思いつけるか?というと正直厳しいでしょうし、仮に思いつけたとしても影響力が乏しいとなかなかフォロワーがついてこない、というのも事実です。

「素人革命」は「前例のないこと」であることが大きいです。

そして、通常人間は「前例のないこと」に対してはネガティブな反応を示すことが多いです。

それでもなお、「前例のないこと」に対して人が投資しよう、やってみよう、応援してみよう、と思えるかどうかは、「この人ならやってくれるはずだ!」という期待が必要になります。

そしてその「期待値」は何によって生まれるか?というと、「信用」にほかなりません。

では信用はどのようにして貯められるのか?というと、「〇〇といえば西村」と言われるくらいの影響力を築き上げるしかありません。

そうした「○○といえば誰々」と、特定の領域で第一想起される存在の人のことをぼくは「ひとかどの人」と呼んでいます。

西野さんのように、誰もが知っている芸能人になる必要はありません。

会社の中や、自分の部門の中など、ものすごくニッチで、小さなコミュニティで良いんです。その中で「〇〇のことならお前に聞くのが一番だよね」と言われる状態を、いかにつくるか。

まずは、「ひとかどの人」となって影響力の輪を広げる。
次に、やったことはないけれど興味がある分野で「素人革命」を起こしてみる。

近い将来に訪れる「大複業時代」に備えて、今からこの2つを意識してみると良いかなと思います。

それではまた!西野さん、素敵な機会をありがとうございました!

次回予告:ゼロからはじめる「ひとかどの人」


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