SOYOSOYOの手づくり工房

温かな心をさらっと、さりげなく伝えるグリーティングカードを一緒につくりませんか。グリー…

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温かな心をさらっと、さりげなく伝えるグリーティングカードを一緒につくりませんか。グリーティングカードとは何か。何を使って、どのようにつくるのか。材料や道具などのお話も交えてご紹介します。いつか、だれもが気軽に立ち寄れるクラフトカフェを開きたいと思っています。

最近の記事

【カードのつくり方20】Happy Mother’s Day ちょっぴり驚かせたい「母の日」

「母の日」のカードをつくりました。 カードを開けると、そこには花畑が。 表紙に丸い穴を開け、カードの中に押した花畑のスタンプの一部が見えるようにしてあります。 わたしの母はガーデニングが得意でした。 陽だまりの中でせっせと手を動かしていたその姿は、残念ながら今はもう思い出の中でしか会うことができないのですが、カードは今年も贈りましょう。 制作過程をきっと空から眺めていたことでしょうから、カードの中の花畑はサプライズにはならないかもしれません。いや、でも、ちょっと驚いたふ

    • 手づくりグリーティングカード20:「母の日」おくりものはなくとも

      チューリップ、アネモネ、ラナンキュラス。 庭で春の花がアンサンブルを奏でる頃になると、郵便ポストには赤いカーネーションが咲きます。 「母の日」の贈り物のためのダイレクトメールの中に。 母の「日」いろいろ 「母の日」は20世紀の初めに、あるアメリカ人女性が母への哀悼の意を表し、教会でカーネーションを配ったことが始まりだとか。 アメリカでは1914年に5月第2日曜日を「母の日」とし、祝日に制定しました。 この影響を受け日本でも同じ日が「母の日」となり、またカナダやオー

      • 【カードのつくり方19】Happy Easter ライオンのように訪れ、子羊のようにゆく春

        3月は「ライオンのように訪れ、子羊のようにゆく」(in like a lion out like a lamb)という英語の諺があります。 変化しやすい3月の気候をたとえたもので、ライオンは荒れたお天気、そして子羊は穏やかなお天気を意味します。 日本でも春先は三寒四温と言うように、急に暖かくなったと思ったら、次の日には降雪があったり、寒暖の定まらない時期です。 冬の長い夜が少しずつ短くなり始め、お日さまが早起きになってくる頃、ふと足元にきのうまでなかった花を見つけるのも

        • 手づくりグリーティングカード19:春風にのせてイースターカード

          春一番が吹き、木々の枝に小さな芽がふくらみ始めたら春はもうすぐそこ。 イースターカードの季節です。 イースターとは キリスト教の行事と聞いて、最初に思い浮かぶものは何ですか。それはたぶんクリスマスではないでしょうか。 クリスマスはキリスト教圏の国ばかりでなく、日本のようにそうでない国でも祝われる大きな行事です。 確かにそうなのですが、実はキリスト教において、本来最も重要な日とされるのはイースターです。 イースターは十字架に架けられ亡くなったイエス・キリストが3日後

        【カードのつくり方20】Happy Mother’s Day ちょっぴり驚かせたい「母の日」

          手づくりグリーティングカード18:結局のところダイカットマシン

          今回は、前々回の「手づくりグリーティングカード16:悩める大道具ダイカットマシン」のつづきです。 ダイカットマシンのはじまり アメリカでのダイカットマシンの歴史は18世中頃までさかのぼります。当時は産業用で、靴の型取りなどに使われていたようです。 それから長い時を経て、ダイカットマシンのメーカー Sizzx (Sizzix | Die Cutting Machines, Dies & Embossing) が一般消費者向けにペーパークラフト用のダイカットマシンを発売した

          手づくりグリーティングカード18:結局のところダイカットマシン

          【カードのつくり方18】Warm Wishes あたたかな願いをこめて

          その昔、カナダのカルガリーでスキージャンプのジャンプ台を見たことがあります。あまりの大きさと高さに圧倒され、眺めているだけで足がガタガタと震えてきました。 そびえ立つジャンプ台のてっぺんから急斜面を下りるのは、滑るというより天から地への落ちるようなもの。それを勇敢にこなし、猛スピードで下りてきたかと思ったら次は飛べ!だなんて。 こんな心臓破りなスポーツをいったい誰が考えたのかと思いますが、「観る」ほうにすればこんなスリリングで魅力的なスポーツはありません。 ちなみにスキ

          【カードのつくり方18】Warm Wishes あたたかな願いをこめて

          【カードのつくり方17】Be My Valentine バレンタインのとくべつな人

          バレンタインデーカードのメッセージによく使われるのは、まず "Happy Valentine's Day" 「楽しいバレンタインデーを」。これは恋人やパートナーにおくるカードです。 そして今回のカードにある "Be my Valentine" は片想いの人へのメッセージに。 片想いのカードについては、「手づくりグリーティングカード17:そっと告げるバレンタインデーカード」でもお話ししましたが、意味は「わたしの特別な人になってください」です。 今回は丸い形のカードをつくり

          【カードのつくり方17】Be My Valentine バレンタインのとくべつな人

          手づくりグリーティングカード17:そっと告げるバレンタインデーカード

          今回はバレンタインデーカードについてのお話です。 冬の街に咲く赤 イギリスは思い出のある国です。その話は長くなるので割愛しますが、さて、かの国ではクリスマスデーが過ぎ、年が明け、十二夜も終わると長いクリスマスはようやく終わります。 クリスマスのデコレーションが片づけられた街はがらんとして、明かりを失ったような暗さ。それは冬特有の曇天と日の短さのせいもあるでしょう。 1月は気分がふさぎがちになるという話も聞きますし、実際に日照不足から体調を崩す人もあるようです。 しか

          手づくりグリーティングカード17:そっと告げるバレンタインデーカード

          手づくりグリーティングカード16:悩める大道具ダイカットマシン

          紙を一瞬にして思いのままの形に変えてしまう夢のような道具。その名は「ダイカットマシン」。 グリーティングカードづくりやスクラップブッキングなどを始めると必ず欲しくなる、されど非常に悩ましいペーパークラフトきっての大道具です。 ダイカットマシンとは? ダイカットマシン(英語では die cutting machine) は、簡単に言うと、紙を型(形)にカットする道具です。 市販のグリーティングカードを見ると、ある形に切った紙がところどころに、あるいは立体カードなどでは全

          手づくりグリーティングカード16:悩める大道具ダイカットマシン

          【カードのつくり方15】Season's Greetingsで季節のあいさつを

          Happy New Year! クリスマスが終わると、英語圏の国々では次にこんな挨拶が交わされるようになります。 これは "I wish you a Happy New Year" の略で、「良いお年を迎えください」という意味。日本語でも定番の挨拶は、その昔、初めて海外で迎えた心細い年の瀬をぽっとあたためてくれました。 ところが大みそかのカウントダウンが終わり、年が明けても、まだ街角の人々は "Happy New Year!" と叫んでいるではありませんか。 「明けたて

          【カードのつくり方15】Season's Greetingsで季節のあいさつを

          手づくりグリーティングカード15:クリスマスカードと年賀状

          クリスマスとお正月。 わたしにとってはどちらも大切な行事であり、クリスマスカードや年賀状を準備するのも毎年の楽しみです。 今回はクリスマスカードと年賀状の似ているところ、また違うところについてお話ししたいと思います。 最大行事のためのカード アメリカやイギリスなどのキリスト教国で最も大きな行事といえばクリスマス。その際におくるのがクリスマスカードです。 一方、お正月は日本では一年で最も大事な行事に位置づけられ、年賀状という挨拶状をおくります。 クリスマスカードも年賀

          手づくりグリーティングカード15:クリスマスカードと年賀状

          【カードのつくり方14】Merry Christmasのないクリスマスカード

          Merry Christmas and a Happy New Year 楽しいクリスマス、そして良いお年を クリスマスでは最も一般的なあいさつです。 わたしのスタンプボックス(スタンプを保管している箱)にも Merry Christmas と Happy New Year のどちらもあったのですが、なんとなく違うメッセージを押してみたくなりました。 May the beauty of the season bring you joy and warm memories

          【カードのつくり方14】Merry Christmasのないクリスマスカード

          手づくりグリーティングカード14:部屋を飾ってクリスマスカード

          師走。 サンタさんがラップランドでプレゼントの準備に忙しい季節なら、世界の郵便局のみなさんも大わらわ。 12月は、東へ西へ、北から南へ、国内のあちこちに、そして国境を越えてクリスマスカードが届けられる季節です。 今回は、クリスマスカードについてのお話です。 クリスマスカードとは クリスマスはイエス様の誕生をお祝いする、クリスチャンの方にとっては一年で最も大事な行事です。 クリスマスカードをおくることは、その行事の中の伝統的な慣習のひとつであり、クリスマスに会えない家

          手づくりグリーティングカード14:部屋を飾ってクリスマスカード

          【カードのつくり方12】Happy 60th Birthday 還暦に心からおめでとう

          年齢は数字にすぎないと人は言います。 たしかに「心の若さ」に年はないとわたしも思うのですが、60年という長い時間を生きのびてこられたのだとしたら、それはやはりすごいことではないでしょうか。 いち日を「週」に変え、週を「月」にし、ひと月を1年に。 こうして紡いだ60年の「時」の重みは、人生100年の時代といわれる現代でも昔とかわりありません。 それが大きな病や困難を経てたどり着いた日ならば、なおいっそうのこと大切な日。 このカードをおくる女性は、南の国から日本にやってき

          【カードのつくり方12】Happy 60th Birthday 還暦に心からおめでとう

          手づくりグリーティングカード12:キレる道具

          ひとむかし前のこと。 降って湧いたように「キレる」という言葉をあちこちで耳にするようになりました。 わたしがその文字を最初に目にしたのは、電車内の中づり広告。週刊誌の見出しのひとつに、「キレる若者」とあったのです。 「確かに最近の若者は頭が良くてキレる」と頷いたものの、それだと文脈にどうもそぐわない。ややあって言わんとするところにたどり着き、そこで重い気持ちになったものでした。 なるべくならだれも短気を起こさず、いつも穏やかでいられたらいいですが、世の中にはよくキレてう

          手づくりグリーティングカード12:キレる道具

          【カードのつくり方11】Wedding Day 結婚式にあふれるよろこびを

          この秋に結婚するわたしの大切な人へのカードです。 結婚式はこの上なくおめでたいことなのですが、カードに "congratulations" という言葉を使うのが微妙であることは、以前にもお話したとおりです。 大切な人は花嫁さん。だから、わたしは "on your wedding day (あなたの結婚式の日によせて)" のメッセージにしました。 式の当日、花嫁さんはだれよりも忙しく、ひっぱりだこです。ゆっくり話すことはできませんし、美しい花嫁姿を見たら胸がいっぱいになって

          【カードのつくり方11】Wedding Day 結婚式にあふれるよろこびを