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✴︎ ぼく

「はい、君、こっちへどうぞ」

真っ白で長いヒゲを生やしたおじいさんが手招きしている。

ぼくは走って近寄った。

おじいさんは大きな水瓶を抱えていて

中に光る玉がゴロゴロ入っているのが見えた。

ぼくは覗き込んだ。

「すごく綺麗な玉だね。ぼくにもちょうだい!」

「もちろん!そのために君はここへ来たんだから。」

そう言っておじいさんは水瓶を傾けた。

光の玉は大きさも輝きも色もバラバラだった。

「これは星の欠片といってね、

今からきみが旅立つ世界の地図みたいなものさ。」



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