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夕陽と音楽

夕焼けは、淡い感傷に浸ってほしくて自らをオレンジ色に染めていく。

夕焼けの物憂げな美しさに、添える音楽。
それは例えば、中村一義氏の曲。

「セブンスター」

夕陽を眺めながら、この曲を聴くと、例えようのない何かが湧き上がってくるような。

さらに言えば、

夕陽を眺めながら、セブンスターの曲を聴いて、「鶴の子」を食べると、失われた時の部屋へ連れて行かれそうになる。


鶴の子は、ふわふわしていて、美味しいよ。まるで口の中で小さな妖精が生まれてきそうです。

プルーストは、マドレーヌを食べた瞬間の、甘美な記憶への旅を綴った。一方、私は、幸福なお菓子でもある鶴の子を食べた瞬間、初恋が終わった後の、なんともいえない時期のことを思い出したのでした。


夕焼けと、セブンスターと、鶴の子と。
景色と音楽と味覚が混ざり合う世界。


君の好きな音楽は
どんなメロディーなのかな。

読んでくれて、ありがとう。

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