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人生をあと30年生きる奇跡を、60歳で旅した台湾で感じた!

久しぶりの海外旅行で台湾を旅行した。帰国した直後、台湾東部を大きな地震が襲った。

死者数はそれほど多くはなかったが、それでも10名以上の人が亡くなり、1,000人規模の負傷者のほか、家屋の倒壊など現地の被害は甚大だ。

台湾で発生した地震としては、1999年の台湾大地震以来、25年ぶりの規模となる。

一方、この30年間で日本で起こった震度7以上の地震は7度ある。阪神淡路大震災、新潟中越地震、東日本大震災、北海道胆振東部地震、熊本地震本心、余震、そして、今年1月の能登半島地震だ。

これ以前は、地震の大きさの基準が違い、同じ尺度で測ることはできないが、今から100年前に起きた関東大震災では、10万人以上の人が亡くなっている。

60年間生きてきた国で、その半分の年月で7度の大震災である。もし今後も順調に生きることができたとしたら、災難に遭遇する可能性は極めて高い。

しかも、南海トラフト地震など、今まで以上の震災が起こると予測されているからおそろしい。

阪神淡路震災の時は、大阪で地震を体験した。住まいは大阪だったが、被害のあった地域には毎日のように仕事で訪れていた場所だった。

宝飾品店の運営をする会社だったので、崩壊した複数のショッピンクセンターに出店していた店舗に出向き、ぐちゃぐちゃに割れたショーケースの中にあるはずの商品の回収に回った。多くは、すでに盗まれていた。自然災害よりも、人間の方は怖かったのを思えている。

若い頃に、1年間だけ熊本に住んでいたこともある。

人間の運命というのは、つくづく運に左右されるものだと感じる。順風万帆で生きていたとしても、突然の自然災害や、人災に巻き込まれることもある。

どんなに才能がある人でも、国の環境や体制によっては抗えないこともある。

今回の旅行で、台湾の歴史を学んでつくづくそう感じていたところだ。もし、この国に生まれていたとしたら、僕は23歳まで戒厳令下で生きていたことになることを知った。一体どんな人生であっただろうか。

ほんの数年前に、コロナによって、思いもよらず命を落とした人は世界中で142万人とも言われている。

ウクライナで起こっていることが、台湾でも起こり、やがて日本でも起こらないとは言えない。

人生60年目で訪れた国で、学んだことは生きていることの奇跡を大事にしようということだったように思う。

あと30年、奇跡の中で人生を全うしたい。


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