インターネットでiTunesなどの最強EQ設定みたいな記事をよく見かけるのですが、はっきり言わせてもらいます。そんなものありません。これは"人は必ずいつか死ぬ"くらい、宇宙の真理レベルで真実です。批判の余地はありません。

　あまりオーディオに明るくない方々のために理由をわかりやすいように説明しますと、あなたが利用している再生機器は、そのデタラメな記事を書いている人と全く違うからです。どこの会社が製造したスピーカー、ヘッドホン、イヤホンかもわからない。音響機器にはそれぞれ違った周波数特性があります。さらに付け加えると、製造された個体によっても若干の差異があります。低域や高域が不必要にブーストされていたり、逆に低域や超広域が全く出せないようなものもあります。またスピーカーを利用しているのであれば、あなたの部屋も音質に大きく影響してきます。

　基本的に世に出回ってる音楽は、なるべくすべての周波数をフラットにだせる環境で制作されています。つまり、原則としてなるべくフラットな環境がもっともアーティストが意図した音源に近い音ということになります。

　音に関して個人で好みはあるでしょう。低域が強いほうがすきとか、もっとボーカルの響きや高域の抜けの良さを追求したいとか。私がここで言いたいのは、敢えてEQを弄りたいのであればあなたの耳で決めてくださいということです。