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ひとり登山、デビューしました!

この週末、ひとり登山に挑戦してきました。
といっても、アルプス級の大きな山に登ったわけではなく、日帰りで登れるお山にさっくりと登ってきました。

実は前日まで、同行者ありで行く予定だったのですが、前日の夜20時になっても一向にレスポンスがなく、登山計画から持ち物の連絡まで抜かりなく連絡していた私からすると、この状況はさすがにプッつん。「今回はやめましょう!」と切り出してしまいました。

山頂で食べる予定のカップラーメンから、お気に入りコーヒー屋さんで買った焼菓子まで、準備万端だった私。
期待を裏切られた気持ちと、変な怒りで心がモヤモヤしていましたが、ふと「私が行くことは決まっていて、そこに誰かがついてくるか、来ないかの話と考えてるのはどうだろう」そんな考えが浮かんできました。
すると、不思議と先ほどまでのモヤモヤした心が晴れてきて、「いよいよ、私もひとり登山デビューするタイミングが来たか」と未知の体験に浮足立つほどに、ワクワクした感情が。

迎えた当日。前日興奮のせいか、あまり寝つきが良くなかったのですが、目覚ましの音で6時起床。外は快晴。
予定していた7時台の電車に乗り込み、最後の紅葉を楽しもうと、イソイソと出かける多くのハイカーに紛れ、いざ奥多摩方面へ。

見込みの甘さがたたり、登山口までのバス停で大行列というハプニングに見舞われましたが、なんとか9時30分ごろ登山口に到着。
軽く準備運動をして、木々の中をテンポよく歩く。
整備された林道には所々、まめ知識が記載された張り紙が貼ってあり、「ろくろ首のように曲がりくねった道だから、ろくろまがりと呼ばれていた」など小ネタを仕入れつつ、森の中を楽しむことができた。

山頂まで2時間30分で到着予定のところ、2時間で到着し、ほっと一息。
と言いたいところだったが、既に山頂は人だらけ、お昼ご飯を食す場所探しに急ぎ、なんとかおじさんが座っていたベンチの空きスペースを譲っていただく。
待ちに待ったカップラーメンタイム!
持参した湯沸かしセットを取り出し、沸騰するのを待つ。ひとりで山に登り、湯を沸かしてご飯を作る、なんだか大人な登山を楽しんでいるようで、少し自分が誇らしかった。そして、ひとりでも、ひとりでなくても、やっぱり山頂ラーメンは裏切らない美味しさ、、

お腹も満たされ、最終目的地の温泉へ。
道中、すれ違う人たちと「こんにちは」「今日の天気は最高ですね」なんて軽い挨拶を交わしながら、さくさくと降りていく。
そしてたどり着いた「つるつる温泉」はその名の通り、いや予想を上回るほどのつるつる感。
大きなトラブルなく、山を歩き、心も浄化され、最後にはお肌も潤ったところで、自分にハナマル(プハーっ)。

はじめてのひとり登山。
好きなペースで好きなように歩いていい、そんな心地が気持ちよかった。そして、好きなように歩くことで、自分のペース、呼吸の仕方、思考回路等々、自己理解までも深まった気分だった。

次回のひとり登山はすれ違うひとり登山ハイカーの方たちがどんな気分を味わっているのか、ひとり登山にどんな魅力を感じているのか、聞いてみようかな。



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