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扁桃腺摘出手術入院六日目 ~お通じミッションII、嬉しい差し入れ、不意打ち回診

【9月27日】
4時過ぎ、またしてもトイレに起きてしまいました。
ボンヤリとお腹をさすりながらトイレへ。うーん 張ってる。
ふと この時間なら 大部屋のお婆さま方もココへは来ないんじゃないかと思いいたり、
ちょっと腰を据えて勝負に出ることに。
私はメンドリ 私はメンドリ、卵を産むイメージで、呼吸はラマーズ法で…。

°*.\(*´∀`*)/.*゜

寝ぼけて適度に力が抜けていたか 意味不明な自己暗示が効いたか、無事開通することができました。
全てスッキリ出たわけではありませんが、お腹の圧は少しラクになりました。
これで腸が動き始めれば 追ってまた出てくることでしょう。
なにより看護師さんにお通じの報告ができる。

変な時間に起きたので なんとなく寝る気になりません。
そうだ、毎晩 出港を見送ってる松山行きのフェリーが 確か小倉に入ってくるのが朝5時だったぞ。
せっかくだから一回くらいお出迎えしてみよう。
ちらちら港の方を見ながら 横になったりスマホを見たり。そろそろ来るかな と起き上がって港に目をやると

入ってた。
早業だなオイ。ガッカリして寝直しました。

7時、検診。体温36.5℃、血圧78-134、体重49.4kg。
きゃああ 血圧高いッ、体重増えてるッ。

ロキソプロフェンゼリーをクッとやって朝食。

低蛋白ご飯130g、豆腐のみそ汁、山芋とろろ、筍の炒め煮、ふりかけ、カロリーミックス
(580kcal、たんぱく質9.9g、脂質6.6g、塩分2.19g)

あ、食わず嫌いのちゅん。が初めて山芋とろろ食べたときのメニューだ。
今回は食べられるって分かってるから 普通におかずとして三角食べに組み込んじゃうぞ。
扁摘やった喉にも優しいよね。
食後にプレドニン×6錠、バクタ配合錠。アズノールでうがい。

9時前、耳鼻科の先生来訪。
喉を覗いて「経過順調そうだから 明日 明後日で退院できそうだけど どうします?」とのことなので、
じゃ明日帰ります と返事。
元から明日 退院予定だったしね。
どうせ後は食っちゃ寝で養生するだけだろうから 家で猫とゴロゴロしてる方がいいや。
それでは腎臓内科の先生とも調整しときますね と先生退室。
明後日 腎臓内科の外来受診の予約が入っているのです。
ちゅん。としては一度退院して次の日また出直してくるのはリハビリ的に全然OKなのですが。

前職で一緒に仕事をした人からメール到着。
前から行きたいと思ってた釣り道具の展覧会、チケット一枚あるからあげようか?とのこと。
わーい いるいるいるいるッ。
来てくれたら1階のロビーへ取りに行くよ との返信に
「病院どこよ」と返信。
貴女の職場のお向かいの病院ですがなー。手を振ったら見えますがな。
先の楽しみは最高の特効薬です。嬉しさのあまり 追加のお通じがありました。
お腹がだいぶラクになったぞー。

10時半、検診。血圧80-120、体温37.0℃。微熱とれないねェ。
当ててると気持ちいいので昼食前にアイスノンもらいました。
食事中など使ってない時は 枕の下敷きにしてると氷室状態になって次の出番まで保冷できる(貧乏くさい)ライフハック。

昼食前にロキソプロフェンゼリー。
ゼリーがなくなったので お代わりのレモン味ゼリーに変えたのですが、ピーチ味以上に苦味をカバーできないッ。
ダイレクトに苦ぇえええッ!
抗生物質用のチョコ味ゼリーの入荷を切に希望しますッ。
よーくお茶で口をすすいで昼食。

低蛋白ご飯130g、イワシの梅焼き、和え物、フキの煮物、果物
(414kcal、たんぱく質14.0g、脂質8.2g、塩分1.32g)

この梅ソースの独特な紫色も記憶にあるある。
特にしみることはありませんでした。
イワシの脂分にカバーされた感じかと。
むしろデザートのオレンジに身構えます。
SNSでも扁摘のセンパイが「柑橘には注意」って言ってたし。
むむむ、どうする。
痛いのはヤだけど 毎回あるわけではない貴重なデザートは食べたい。
てことで意を決してかぶりつきます。
うむ、甘い。傷口は…しみない、痛くないッ。
オレンジ大丈夫だったッスよ センパイ!
(術後経過には個人差がありますので うっかりオレンジ食べて悶絶しちゃった扁摘の同士さんは迷わず成仏してくださいね)
食後にアズノールでうがい。

前職場の人から「今から行くよ」とメールが来て 1階へすっ飛んで行きます。
ロビーのベンチで久々の再会。
聞けばご家族に透析をしていた方がいたらしく 腎臓病については良くお分かりの様子。
明日退院と聞いて タイミング良かったねェと安堵します。
情報誌色々と展覧会のチケットを有難くいただきました。
彼女はすでに観に行っていたので、どんな物が展示されてたか どれが凄かったか どこが印象に残ったか 微に入り細にわたって解説してくれます。
ぅぅぅそんなん聞いたら明日退院した足で行きたくなるわー。(全力で止められた)
見応えのある展示のようなので 充分に体力回復させてから じっくり鑑賞したいと思います。
忍耐力がもてばですが。
仕事に戻る彼女を見送って病室に戻ります。
久々にゲラゲラ笑って喉が痛むけど、あぁ楽しかった。

14時半、検温36.8℃。
一緒に お風呂どうぞ、と入浴札を渡されました。
よっしゃ 今日は女性の入浴当番の日のはず。
昨日の残念なお風呂のリベンジだ、と勇んで浴室へ。
湯船に手を入れてみると…Yes、適温! 時間が早いせいか不純物も浮いてないし 今日は点滴の残留針もなく、バスタイムの妨げとなるものは何一つ見当たりません。
リベンジ成功! 自宅よりキレイで広いバスルームで 15分毎の安全確認の声をきくほどゆっくり入浴を楽しんだのでした。

16時頃は夕食前の一番お腹が空く時間帯。
前職の人が帰り際に分けてくれたオヤツが誘惑してきます。
久々のチョコうめー。
食べた後はゴミを小さく丸めて口をすすいで証拠隠滅。

17時、今日の夜勤の看護師さんによる検診。
血圧90-141、体温36.9℃。なんか血圧どんどん上がってないか?

「お通じありました?」という問いに ありました、と答えられるヨロコビ。
良かったねェェと一緒に喜んでくれてイイ人だ。
いやー あのまま出なかったらどんな処置が待ってたかと思うと むしろソレが怖かったですねェ とのちゅん。の言葉に
「色々あります♡」
とニッコリ笑顔で応じた看護師さんのこの言葉、
今回の入院で一番恐ろしかった発言と認定させていただきます。

恐怖をロキソプロフェンゼリーと一緒に飲み込んで夕食。

低蛋白ご飯130g、鶏の唐揚げ(サウザ)、ナスの田舎煮、酢の物
(514kcal、たんぱく質11.2g、脂質16.8g、塩分1.42g)

サウザは退かぬ!媚びぬ!ではなくサウザンアイランドドレッシングで食べてね の意。
ドレッシングと酢の物が少ししみます。

絶賛食事中に ひょっこり耳鼻科の先生が来訪。
「回診です」と 後から現れたのは他の先生2人を引き連れた あのガラッパチ下町自動車修理工場のオヤジ医師ッ。
あんた科長だったのか。
「ちょっと口の中見せてくださーい」って 食事中に来といてソレはないでしょーよッ。
慌ててお茶で口をすすぎました。
口を開けると 他の医師も覗きこみます。
ガラッパチ医師によると今傷口にできてるカサブタはあと2週間は付いてるから とのこと。
カサブタが取れるってことは下に新しい粘膜ができたということだろうから それまでの間は傷んだりシミたりするってワケね。

食事中の不意打ちの上に ガラッパチ医師に驚いたりもしたので、
退院前に先生に聞きたかった うがい薬や鎮痛剤、運動についての疑問をぶつけそびれてしまいました。
勇気を出してあの場で聞いておいた方が 患者はこんな疑問を抱くんだということを他の医師にも示せて良かったのかな、と ちょっと後悔。

消灯時間までは新たなアクセサリーを編んで過ごします。今回の入院はホント平穏な気持ちで過ごせたなー。
初の同室者を迎えた大部屋気分も一日限定で味わえたし その後はずっと個室状態だったから実に快適でした。
シーツ交換は結局なかったけど。

最後の夜はバタバタしたくなかったので 早めにアクセサリー作りを切り上げ、
激しい雷雨の中 出港を待つフェリーを眺めます。
それにしても凄いイナビカリだ。
強く光ったときは海峡の対岸の稜線がくっきりと浮かび上がります。
さぞ轟音が鳴り響いているだろうに ほとんど聞こえない病院の防音窓も凄い。

最後のフェリーの出港を見送ります。
時々ストロボのような光に照らしあげられる病室で横になります。
いつもより動悸が気になるのは 血圧の高さが気掛かりなせいか 明日の退院に向けて緊張してるせいか。
寝る前にアイスノン持ってきてくれるって看護師さん言ってたのに来なかったなー、先生にぶつけそこなった疑問を聞いてみようと思ったんだけど などと考えつつ就寝。
この日はこれでおしまい。

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