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学生時代に身を包んだスケーターファッション Vo9.

1978年生まれの私。
高校生の時にやってきた第一次スケートボードのブーム。
原付にアウトドアのリュックを背負い、スケートボードを挟み込み、
公園や街に繰り出し、スケートボードを楽しむ。
後に自身のファッションブランドを立ち上げた背景にも影響したスケートボードのファッションを自分史と共に振り返る。

1993年のファッション

高校に進学。

Jリーグが発足した直後でもあり、運動部を中心にミサンガ、スポーツサンダル(アディダスやプーマ等)が流行っていた気がします。

私の部活動選び、なぜか、山岳部を選択。公には禁止されていたアルバイトでしたが、お金を貯めてバイクに乗りたい一心で稼働日の少ない部活動を選びましたね。

当時の身の回りのファッションスタイルはチノパンにライダースジャケット、MA-1等のミリタリーを組み合わせた古着やアメカジが人気だった気がします。

私もチペワのエンジニアブーツを購入してSchott(ショット)のシングルライダースを纏い始めた頃です。
この年、まだスケートボードのブームは無かったですね。

インディーズブランド創成期

1994年。

私が高校2年生の時。

遠く離れた東京都内ではネイバーフッド(NEIGHBORHOOD)が設立され、インディーズブランドのデザイナー達が台頭し始めた頃。

ストリートファッションという言葉も耳慣れ始めたのもこの頃だったと思います。
スタイルは別物ですが、イッセイミヤケのプリーツ・プリーズもこの年に発表されていたり、ファッションやヘアスタイル等に投資する若者が当たり前だった気がする。
自分もHONDA(ホンダ)のスティードに乗りながら、アメカジとストリートファッションを使い分けていた気がします。
ちなみに、NYでシュプリーム(SUPREME)が誕生したのもこの年。

NYやロンドンのファッションスナップにはタトゥやボディピアスで身を飾る写真が多く見られるようになってきました。
ただ、浜松市に住んでいるお金の無い高校生の私はファッション誌を見る程度、消しゴムを耳にあてて安全ピンで穴を開けて、安くて細いボディピアスを装着するに留まっていましたね。

スケートボードファッション元年

私が高校3年生の時。1995年。

バイクに引き続き乗る時は革ジャンでしたが、趣味はバイクのカスタムからスケートボードに完全に切り替わっていました。

工事現場のコーンを立て、オーリーで飛び越える。滑って転んでの繰り返し。何が楽しく怪我までしてスケートボードにハマったのかはわかりませんが、同級生の自宅に集まり、買ってきたレコードを聴いたり、スケートボードを楽しんだり、バイクで遠出したり、楽しい思い出ばかりです。

当時のファッションスタイルは「NEWERA」を被り、リュックは「OUTDOOR」、Tシャツは「BRONZEAGE」や「GIRL(ガール)」、「SANTA CRUZ(サンタクルーズ)」、パンツは「Dickies(ディッキーズ)」や「GUESS(ゲス)」等のルーズなファッションにチャカベルト、そ
して靴はVANS(ヴァンズ)のSK8-Hiやオールドスクール、、、。

スケートボード初心者というか一年目の時のファッション、お金も無く、パーカーはディスカスの無地プルパーカー(2900円前後だったかなぁ)を着る、そんなスタイルでした。

1996年~1998年のファッション

私が服飾専門学校に入学した年。

インディーズブランドが全国主要都市・各地で立ち上がり、ストリートファッションが定着化していました。名古屋に移住しましたが、名古屋のキッズの間では「TWIM」等のインディーズブランドが流行っていた気がします。

一方、木村拓哉さんのドクターマーチンのCMで着ていたアンダーカバーの有刺鉄線のハーフパンツに憧れ、パンクファッション×スケートボード等の
ミクスチャーファッションやオールドスクールファッションがパンクキッズの間で流行。

アディダスの三本ラインのジャージやナイロンパンツ(当時はシャカシャカと呼んでいました)に迷彩のゴアテックス素材のジャケットにハンチング等を被り、靴は引き続き、VANS(オールドスクール)を履く。

ライブハウスで「モッシュ」や「ダイブ」は当たり前。ハードコアやパンクロックのライブでは日常でしたね。

その後、ギャング系ファッションが流行り、赤や白などのディッキーズのパンツにBEER(ベアー)等の白いダウンに身を纏うニューヤンキーがアメ車に乗り名古屋の栄交差点に集まり、相反するパンクキッズと険悪なムードも漂っていました。

第二次スケートボードファッション

数年前からシュプリームの人気が再燃。
当時に流行っていたスケートボードファッションで人気のブランドだったブロンズエイジ、マークゴンザレス、サンタクルーズ等も再燃。
大学生の娘もオーバーサイズのスケートボードファッションを選ぶ事に懐かしい感情を抱きました。

東京五輪の正式種目となり、スケートボードの人気は再燃中。
初期のブームで愛好者だった若者達(まさに私の世代)が、40~50才代となり行政の要職に就いたり、過去に熱中した20~30才のスケーターが子供を持つ親となり、日本各地で公共スケートパークの開設が進み、一時のトレンドではなく、文化として根付く兆しも見えています。

18歳当時のスタイルを好む傾向がある男性

男性は18歳頃に流行った髪型やファッションスタイルを好むと言われています。
確かに青春真っ只中に流行ったアイテムに懐かしさは感じます。
40代になった今も、どこかルーズなストリートファッションに惹かれてしまいます。。

家内や娘の反対からは大人気ないと酷評なので中々着る機会は減りましたが、それでも、ファッションの歴史を知り、自分の着るモノに愛着を持ちた続けたいと思います。
創業の想いとは別に、青春真っ只中に感じていた想いも根底にあり、結果、今、自身が経営者として展開しているファッションのリユース事業なのかもしれません。



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