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イノベーション講座をさせて頂きました

10日ほど前、イノベーション講師として、中小企業診断士数十名の前で講義をさせて頂きました。日本と世界のスタートアップの比較をしながら日本のイノベーションの話を約40分ほどしました。
とにかく話したいことが沢山あったので、内容としては詰めすぎた感じがしましたが、大好評でした、というようなポジティブなレビューを頂くことができました。自分の好きなことを40分も話させてもらい、「感動した」と言われると、嬉しいものです。

講座で伝えたかったこと

私が約6年前日本に来た時に感じたことを、最近アメリカなどから来日するVCが、いまだに同じ様なことを感じているらしい。日本にはスタートアップがいないとか、新しいことをやっているスタートアップがなかなか生まれないという話がある。投資額や、スタートアップ業界でよく使われる指数を比べてみても日本にはスタートアップがなく、イノベーションが無い国に見えてしまう。ただ、もう少し詳しい数字や、今の日本全体のトレンドを見ていくと、少し違うストーリーが見えてくる。

スタートアップ都市と呼ばれる世界各地の都市を観察してみると、結局「らしさ」とどう付き合えるかで、その街がイノベーションにあふれるようになるかどうかが決まるようだ。サンフランシスコのような状態だけがスタートアップ街では無い。

講義のポイントとしては、日本にはもう既に沢山のイノベーションがあり、それとどう付き合っていくか、また、それらのイノベーションを起こしているイノベーター達が何を必要としているのかを考える必要がある、と言った議論をしてみました。

海外と同じ物差しで比べるな

講義で課題点として触れた点がありました。「古い経済モデルから脱出できない日本のスタートアップ業界」と言った課題です。少なくとも私が来日してから6年たった今でも、日本のスタートアップは海外スタートアップを真似ているところが多いし、海外進出できている会社もまだまだ少ないです。投資家や一部の消費者は「これは新しい!凄い!」と言えるサービスや商品をもっと創出させようとさせます。ただ、そう言った、ごく一部の人達のみが求め、ごく一部の人達のみが潤うスタートアップモデルやイノベーションはもう古いし、需要はもうこれ以上伸びることはないと思います。そう言ったメッセージも含めた講義でした。

質疑応答の時間では、今の日本ではイノベーションとかスタートアップと言った話になるとたん、海外に注目し、海外と同じ物差しで日本のイノベーションを図ろうとするが、そう言った行為はもう古いだけではなく、意味があまりない行為でなかろうか、という話も出来ました。世界とつながることは重要だけど、それだけではなく今国内で起こり始めているものすごい熱いムーブメントもものすごく面白い、という個人体験も話しました。

日本のイノベーションは、変わる準備ができつつある

Impact HUB Tokyoの共同設立者として約6年間、日本のスタートアップ、それから、日本のイノベーションについて研究し、実験して来ましたが、ここ数年言い続けて来たことをさらに声を大きくして言いたい、と考えています。それは、大量生産型の、流れ作業的な工場運営するする際に生まれた経済的感覚や思想だけでは、今後の日本のイノベーションは理解できないということです。
大きなヒントとして講義でお伝えし、ここでもお伝えしたいのは、これからは「誰かがイノベーションを起こす」のを待つのではなく(イノベーターを支援させて下さい、といった姿勢も含む)、「イノベーションに参加したい」と思っている人達が誰でも参加できる仕組みを作って行き、イノベーションを評価していくところにある、ということ。そして、自分もそう言ったイノベーションという流れの一部である、という意識を持って頂きたい。

今まさにイノベーションや、スタートアップといった概念、それから、その生き方は、今までのように、ごく一部の人々のみが実践できる特別な生き方ではなくなってきました。いまや、様々な、そして、大勢の人々が選択できる生き方になってきています。今の日本は、そう言った価値観や社会を受け入れる準備がかなり整ってきていると感じています。もうすでに起き始めている国内の様々なイノベーションを見ていると、その傾向を持っていて大きな可能性を感じるものが増えていて、その流れにどんどん飛び込んで行きたくなります。

大勢の人による参加型イノベーションの時代へ

上記の流れは、言わば、「大勢の人たちがイノベーションに参加する時代になった」ということ。そして、それが成立するには、必要とするリソースの種類は多様になり、リソースの分配の仕方やイノベーションの評価の仕方などは、さらに洗練していくことが必要になります。

また、そう言った作業は少人数ではできませんので、沢山の人が参画してもらわないといけない、と考えます。
これからは、実際のプロジェクトを進めるだけでは事足りず、もっと講義やセミナーなどを通じて、「大勢が参画するイノベーション」を実現させるための仕組みづくりや、地域や組織全体がどうやってイノベーションに参加していくのかについて、大勢の人たちに話していこうと思っています。そうしないと、参加型のイノベーションは増えないからです。

イノベーションに参加する人を少しでも増やすために。沢山の人たちに話すため、行脚してみようと思います。
ご興味のある方は、是非お声がけください。話に行きます。

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ポチエ真悟

イノベーションの民主化、社会システムの可視化、起業家育成、巨大イノベーションシステムのデザイン。Impact HUB Tokyo 共同設立者、w00rk代表、Open Impact System代表、Shingo Potier de la Morandière
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