鳩時計が買いたかった。2

前回の続き。

なかなか痒いところに手が届くマゴノテのようなアプリが見つからない。世の中の人は、意外と我を忘れないのか、鳩時計を愛用しているらしい。

いっそ探すよりも作る方が早い気がしてきた。イチからアプリ開発するような知識も腕もないけど、スマホ拡張アプリみたいなのを使って「一定周期で通知メッセージを読み上げる」程度ならなんとかなりそうだ。しかも自分のスマホを意のままに操るって、もしかしてこれ普通のプログラミングより楽しいヤツなんじゃない?

変数を作って一秒ずつカウントアップして15分毎に時報するスマホは程なくして完成した。一番の発見は、こちらのアクションに一切関わらず能動的に発せられる情報の刺激の大きさにあった。聞いてないのに教えてくれる。意外とハッと我に帰るのだ。また自分が作った分、いつどんな不具合が潜んでいるか分からないので、ちゃんと正しい時報になるのか気になって聞いてしまう。親心ってヤツでしょうかね。

この時点で、当時出始めたスマートスピーカーの購入も検討したけど、能動的に発してくれる点で大きな差があるように思えた。オッケーグーグルを定期的に出来るならそもそも鳩時計の話にならないし、自分のように狂った人間が一人でスピーカーにブツブツ話しかけてるのはいよいよヤバい感じがしてしまうのだ。(実際、スマートスピーカーに時報させる方法はあるんでしょうかね?)

とはいえ、便利そうなスマートスピーカーも気になる。定期的に喋らせるなら時報じゃなくてもいいと思うので、こちらも天気予報とか遅延情報とかTwitterとかLINEとかInstagramとか色々と連携して機能拡充を試みる事にした。iftttやmyThingsを駆使してありとあらゆる情報を呟かせ、「話しかけてくれるスマホ」を目標とした。これはこれでいよいよヤバい感じバリバリなんですが、自覚してたかどうか今となっては定かではない。

んで、あれこれ盛り過ぎて不具合が多くなった。当然か。アマグラマー万事休す。負荷が上がると時報はズレるし、のべつまくなしにスマホがしゃべり続けるので、時として邪魔。終いには通話中にまで割り込んできて、はてこの端末はなんだっけみたいな状態になってきた。変数やらフラグやらでゴチャゴチャになって「あ、これは自分が欲かったヤツじゃないや」と気付いた。そして再び机の角を見る平和な生活に戻ることになる。

そんな折、myThingsの連携先の一つとしてユカイ工学のboccoを見つけた。IoTホテルみたいなニュース(おそらくWBS)でフロント係との連絡用に使われていて何となく覚えていた。「ふむふむ、共働きで子供のいる家庭向けの見守りロボットって感じかな。ドアセンサー+トランシーバーみたいな機能かー、イマイチだな」という感想だった。しかし、apiが公開されていてmyThingsで連携できる…となると、「あれれ、これ面白そうじゃん?」

筐体が別だからスマホに負荷はかけないし、見た目がかわいいし、僅かだけどオリジナルでコードを書いて制御してる動画もあるし、他サービスとの連携も用意されてるし、スマートスピーカーより見た目がかわいいし、何より明らかに無駄遣いなのが良い。(だったら鳩時計で無駄遣いしとけば良いんだけど、鳩時計よりも断然無駄。そこが素敵)そんなわけで我が家にロボットがやってきたという訳。結局、鳩時計より随分高いし手間もかかるけど後悔はしてないよ。


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