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第27話:海外競馬はなくとも(学術含む)

アニメ「ウマ娘 プリティーダービー」の第1期では、少しだけ「凱旋門賞」(仏・GⅠ)の場面が取り上げられたものの、

ゲーム「ウマ娘」では「凱旋門賞」に挑戦できない仕様となっている(今のところ実装されていない)。

一方、ゲーム「みどりのマキバオー」(プレイステーション版)では「凱旋門賞(仏)」や「ドバイワールドカップ(UAE)」に挑戦することができた。

これは有馬記念後の「サイドストーリー(追加シナリオ)」という位置付けであった。

なお、漫画原作の方では「ドバイワールドカップ」挑戦の模様が描かれ、「凱旋門賞」はカスケード(マキバオーのライバル)の場面で取り上げられた。

「ウマ娘」でも凱旋門賞(仏)のみならず、ブリーダースカップ(米)キングジョージ6世&クイーンエリザベスS(英)ドバイワールドカップ(UAE)、香港国際競走、メルボルンカップ(豪)、コリアカップ(韓)シンガポール、サウジアラビアなどのレースが行われても別に不思議ではない。

なぜなら現実の日本競馬ではこれらの海外競走への挑戦が絶えず行われてきたからだ(競馬先進国のGⅠ競走への挑戦や海外展開、ひとまずここでは代表的なレースのみを取り上げたが・・・多くのレースに挑戦してきた)。

従来の競馬ゲームにおいても「凱旋門賞」(仏)は夢のレースとして特別な地位が与えられていた。

(漫画分野でも「風のシルフィード」から「凱旋門賞」への夢や憧れが始まった。)

ところが、ゲーム「ウマ娘」の選択レースは2021年以降の日本中央競馬(JRA)におけるレースのみとなっている!

(年度を跨ったとき、重賞レースの移動や新競走の設立、グレードの格上げなど番組変更があった場合は年末年始にかけて調整が図られる。今のところそれくらいが限界のようだ。ユーザーはあまり意識しないが、年末年始にかけて開発陣は大変苦労する、笑)

では、ゲーム「ウマ娘」に海外レースは必要なのかどうか?

(おそらく)開発陣はまったく必要ないと考えた・・・笑

(実装が面倒、先行きが読めない、基本はアイドル美少女育成ゲームである、ガラパゴスの日本競馬で十分だ。)

それで世界に向けて本ゲームを発信している。

これにはJRAもビックリ仰天!(なのだけど、深くは考えていない・・笑)

ひょっとしたら主催者の広報活動よりもゲーム「ウマ娘」の宣伝効果の方が世界的に遥かに上回っているという可能性もある。

否、間違いない!

韓国人の友人に聞いてみたら、「天皇賞」は寿司、てんぷら、相撲などと同じく、

「テンノウ賞」といった感じの模様・・・笑

無論、韓国で天皇存在は大いに嫌われている。

カカオゲームス(韓国のゲーム会社)はサイゲームスの韓国支社と連携して(なんと!)「テンノウ賞」を開催している・・・笑

国際政治(戦後謝罪)の観点からみると、実はとんでもないことを現在進行形で実施しているのだ。

台湾とて同じ。

(韓国版、台湾版、英語版などがある。)

もちろんドイツでもウマ娘はプレイすることができるであろう。

アメリカでも・・・

この状況を見て「石原莞爾」は何と思うのか。

日本は最終戦争に勝った!

また、「三島由紀夫」は何と考えるのか。

これが「みやび」なり!

どうやら海外レースは実装されていないが、海外進出の方は着々と進んでいるようだ・・・笑

学術的にはこれを「文化帝国主義」という。

(ネグリ&ハートの視点では<帝国>にあたる、後述)

我が国は近代競馬の後進国として「近代」と共に英国発祥(列強先進国)の「近代(洋式)競馬」(特に英国のジェントルマン精神に基づく競馬)を受容したが、それは20世紀以降は大衆娯楽への道に進んだ。

戦後はますます大衆競馬として成長し、ついに世界一の売上に至った。

大衆競馬文化の延長に「ウマ娘」がある。

思想学的に日本の「エンペラーズカップ」(1905年誕生)は今や「凱旋門賞」を遥かに超えてしまった(笑)

ゲーム「ウマ娘」の力によって・・・笑

無論、国際競馬の制度的、経済的、西洋的な伝統社会(国際競馬統括機関連盟=IFHA)からみれば、日本の競馬(アジア競馬連盟=ARF)は未だ後進国と見られている。

日本競馬もパート1国(2007年)なのであるが、「ブランド」という点では英仏に適わない。

しかしながら、ウマ娘による<帝国>は世界を制してしまった。

近代以降、我が国が唱えていた「夷を以て夷を制す(以夷制夷)」が実現してしまったのである(笑)

(韓国ではこれを「東道西器」、中国ではこれを「中体西用」という。)

競馬という概念を大きく広げれば我が国は勝利した!

(東洋的手法:思想を用いて西洋的手法:思想を駆逐、打破!)


追記)

これについてはネグリ&ハートの<帝国>概念を下地に今後も触れていく予定である。

(2022.12.22)






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