静かで平和で孤独な日曜日

冬だァ。昨日も一昨日も寒かったけど今日は一段と張り詰めた寒さ。そりゃそうだ冬至だから。
あと数回寝たら聖なる日。世界が終わる日を選択できるとしたらクリスマスが1番選ばれるんじゃないかな。人間以外の動植物は終わりを認識しているのかな。生命ではなく時間的なものの。
電車の時刻表は乱雑になって、あちこちでクーデターが起きて、無法地帯で最初で最後の犯罪を犯しまくるのは何もかもが発達しきった街だけ。
長閑な遊牧民や地方の端っこで暮らす人たちは砂時計を壊して珈琲を飲むに違いない。愛する人へ一筆書いて静かに目を瞑る。
お金のない若者は隣人の生活音が聞こえるくらいの壁が薄いアパートでセックスして自分たちの愛は本物だと確かめ合って抱き合って眠る。
俺は何をするだろう?あの人はどこに行くのかな。彼はギターを片手に海へ走るに違いない。そして力のかぎり言魂を殺し世界に殺されるんだ。

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