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目からビーム!146 ゴロニャンの子分が三べん回ってワン!

 麻生太郎副総裁が台湾を訪問、李登輝元総統の墓前に参拝した。失望させられることしきりの現政権だが、これは久しぶりの心地よいニュースとして僕の耳に届いた。李元総統の葬儀には森元総理が参列したが、それに比しても遜色のない人選だと思う。副総裁の訪台中の「戦う覚悟」発言に対し例によって日本のメディアは、「中国の反発を招く」だの「中国を刺激するな」だのとにぎやかしい。「反発を招く」は、反発してください、が本意だろう。「刺激するな」は、ハイキングでクマやスズメバチに出くわしたときの言葉で、中国様に対しても失礼ではないか。偉大なる中華民族をクマやハチ扱いするのかと王毅外相あたりは、あの壊れた文楽人形のような眉毛を吊り上げて怒ってもよかろう。
 台湾有事は日本有事であり、もっと具体的にいえば沖縄有事である。台湾、沖縄それに本土は、運命共同体なのだ。日本は台湾を見捨てない、「戦う覚悟」こそが抑止力であると発言して何が問題なのだ。
 それでなくても、日本は盟友台湾に冷淡過ぎた。河野洋平など外相時代、東南アジアの外相会議に向かう飛行機が機体不調で台湾に緊急着陸した際、飛行機から一歩も出ず、「台湾の土は踏みませんでした」と中国様に媚を売りアゴを撫でてもらったような男だ。今回その河野洋平の尻にくっついて北京詣でをしてきたのが、われらがデニー知事である。
 尖閣周辺で沖縄県の漁船がならず者の中国艦船によって操業を邪魔されているどころか命の危険にさらされているというのに、そのことについて李強に苦情ひとつ言えぬ愚か者だ。愛いやつじゃ、と言われたのがよほどれしいのか、県人会の招きの食事会とはいえ、場違いにもカチャーシーを踊ってみせた。習近平からすれば、飼い犬が芸を見せているとしか見えないだろう。カチャーシーをバカにするなと県民は怒るべきだ。
 しかも急ごしらえの「琉球国墓地」まで出向き手を合わせてみせる。これは、琉球処分を不服として清に亡命した琉球人の墓で、つまりここで知事が祈ることは、中国側のいう「琉球は本来わが国の領土で日本に奪われた」という主張を裏書きする行為に他ならない。さらにいえば、墓地のある通州はあのむごたらしい邦人大虐殺のあった土地ではないか。
 そもそも、「琉球は日本に奪われた」も根拠のない主張だ。沖縄は敗戦後、27年間、アメリカの軍政下にあった。ならば、なぜ「わが国の領土琉球を返せ」とアメリカに一度として言わなかったのか。中国の言いぶんなど万事がご都合主義なのだ。


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