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本を片手に非日常の旅を

noteのおすすめ記事を紹介します。
今回紹介したいと思った理由

①大分県臼杵市が舞台になっている。

②こどものころ慣れ親しんだ町だったので、なつかしかった。
妖怪と臼杵市の関係に興味がわいた。

③妖怪などの不思議な存在に興味がある

あとは本を片手に町を歩いてみたいと思ったからかなあ。


この町には
赤い招き猫をたくさん祀った神社があります。
大量の赤い招き猫はちょっとすごみがあります。
実際に見てみたいです。


記事の中の臼杵城跡は、地元民の花見の名所。
こどものころ、桜の季節に家族と出かけたものでした。

花見客用の駐車場から城跡に向かう道を思い出します。
道中左手に三重の塔があったっけ。

その塔のあたりはうす暗く
ひんやりした空気があります。
記事にある妖怪に会うとしたらきっとこの辺り。
ゆかりのある方が読んでいたら申し訳ないのですが。

ちょっと思い出話

子どもの頃の私は、すぐにキョロキョロする子でした。
気づくと遠くになった家族をいつもあわてて追いかけていたのを思い出します。


花見会場は城跡のてっぺんにありました。
道中に並ぶ、赤い提灯と灯籠と薄青い桜にどこか凄みを感じました。
頂上に着き城門をくぐると
夜店からただよう甘く焦げる匂いがしました。

(あの城門は未だに年に何度かは夢に見ます。
長年夢に見るうち、あの城門が現実にあるのか曖昧になっています。
ほんとは存在しないのかもしれません。)

その頃には日も暮れ肌寒くなっていました。
二の腕をさする私に、
母が淡い水色の上着を貸してくれたのを思い出します。

ふと見ると
夜店の前でだれかが手を振っていました。
(あれ?わたしの家族がいない。)
どうやらまた置いて行かれたようでした。
背後に誰もいないことに気づき
心細さから、ないはずの気配を想像して
急にこわくなりました。


少し離れた見事な桜の下でシートを敷き、持ってきた弁当を広げる父や母が見えて、夢中で走っていきました。

席に座り母に取ってもらったからあげをほおばります。
父好みの塩味の効いた甘醤油味。
少し冷め、水気を含んだそれは今でも思い出せる味です。

桜を見上げ、ぼーっとしていると皿のおかずが転がりそうになり、母が笑います。
そんな家族がちらほら近くにいて、クーラーボックスから缶ビールを出し、盛り上がる大人たちも。

そんな賑やかな花見の席なのに、
時折、前触れなく周囲が静まり返ります。
こういうとき、この辺りの人はこう話します。
「   がとおった」と。
あれなんだったっけな。
知ってる人いませんか?

それを不思議に思ったり、甘めの卵焼きをひと口につめこんだり。
母の自慢の桜餅をにがめの緑茶で流しこむ。
これを食べないと、家族の戸外イベントは終わらない。
ピンク色のもち米に包まれた粒あんの部分だけ、母の目を盗み父に押し付ける。

夜店に行きたい、でも1人じゃ心細い。
大人しく座る妹の手をひき、妹のためだという風に立ち上がりました。

夜店でひとり一回だけという約束で、くじを引く。
ピロピロと紙が出る笛型おもちゃと光るバネ型のおもちゃ。
いちご味やブルーハワイ味のかき氷を手に父と母の元に戻りました。

ところでみなさんは、あんこはすきですか?
粒あん派?こし餡派?

子どもの頃の私はあんこはあまり好きではありませんでした。

和菓子は苦手なのに、クリームの入ったケーキもチョコレートも苦手。
叔母の作るあんこ無しの団子がすきな、ちょっと変わったこどもでした。 

子どもの頃住んだ地域の名物の芋入り団子。
各家庭でそれぞれ味が違い、
芋とつぶつぶの小豆入りのお家もあるもの。
叔母が持ってくる団子は、いつもあつあつ。
甘さ控えめで無造作な形の皮付きさつまいもがたっぷり入っていました。
さつまいもにはちょっぴり塩味が沁みていました
石垣もち


あんこ嫌いなのにつぶつぶの豆がたくさん入ったぜんざいはすき。

きっとあのぜんざいが思い出の味なんです。
小学校の終業式前の掃除のあとに出たぜんざい。
何故かそれに添えられた極太のたくあんが美味しかったのを思い出します。

大人になり、あのたくあんの味がなつかしくて、真似してたくあんを太めに切って食べても、ぜんざいと食べても、あの時のたくあんの美味しさにはどうしても出会えませんでした。


紹介記事と内容は逸れましたが、それはお許しを。

懐かしい場所の名前に、すっかり忘れていた子どもの頃を思い出させてもらいました。

あの頃のように、すべてを透明な眼差しで見ることはできないかもしれません。

だけど、だからこそ時には住み慣れた町を非日常の目線で歩いてみるのもいいかもしれない。
そう思わせてくれる記事でした。

本に魅せられ、旅で出会う人にまた魅せられる。本好きの視点からも、旅に憧れる今の心境からも
心底楽しめました。

ひとつ旅を終えた気分で、私の記事を締めくくります。
ではまた。

読んでくださり、ありがとうございました😊


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