こんにちは、三戸満平です。
世間は今WBC真っ盛り。日本の連日の活躍に、なんだかんだ普段はテレビで野球を見ない人も、応援している日々が続いているんじゃないでしょうか。

そんなWBCの最中、日本ではもう一つ、ある「頂上」を決める戦いが行われていたのをご存知でしょうか？

それがこれ！！

デイリーポータルZ　居酒屋メニュートーナメント！！

　毎日面白くてためになる（ような気がする）記事をアップし、私達の日常を斜め上に上げてくれるこのサイトが送り出したこの企画。各メニューが毎日投票による対決を繰り返し、やがては「居酒屋メニューの頂点」が決まるという、日頃飲食のことしか考えていない人間にとっては、WBCなみに熱い戦いが始まっていたのでした。

　そして今日3月１６日、熱い対戦の日々が終わった今日、大会全体、中でも自分の推しであった「軟骨からあげ」を中心に、この大会を振り返りたいと思います。

死のグループ「左側」

　この居酒屋トーナメント、大きく分ければ「左側グループ」と「右側グループ」に分けることが出来ます。

　左側と右側のグループを見た時、軟骨からあげ推しであるワタクシは、軟骨から揚げが左側のグループに入っていなかったことをまずは安堵したのでした。

　もちろん右側グループにも永遠の焼き鳥エース「ねぎま」やなんだかんだ毎回頼んじゃう「塩キャベツ」など、いぶし銀のプレイヤーから、
　
　ビール一点突破を狙う「チョリソー」、ステーキという最強の看板を背負う「サイコロステーキ」まで、破壊力のあるメンバーは揃っています。

　しかし一方で、左側グループはまず初戦からして各地激戦でした。

　単体としての完成度だけでなく、チーズや明太子、紫蘇やキムチなどを抱え込むことで無限のパワーを引き込む「だし巻き卵」
　VS
　生のようで生じゃない、けどその酸っぱさと食感が永遠に僕らを引き付ける。最近はあぶられることでさらなる強さを世間に知らしめた「しめ鯖」、

　大学生が居酒屋でとりあえずこれ頼んどけば、でかいし酒も進むでいうことなし、頼りがいのある一品、そして多くの酒飲みが足を向けて寝れない居酒屋メニューこと「ホッケ」
　VS
　家じゃほとんど食べないけど居酒屋だと絶対たのんじゃうメニュー上位「揚げ出し豆腐」

　これには全居酒屋メニュー愛好者が震え、「なんて恐ろしいグループなんだ…」とつぶやいたとかつぶやかなかったとか。（僕はつぶやきました。）

　試合が始まってみると、予想通り各地では激戦が繰り広げられました。中でも、２回戦で繰り広げられた「だし巻き卵」VS「揚げ出し豆腐」は、今回のトーナメントの中でもベストバウト。例えるならば大谷VS大谷のような試合だったと、ファンの間では語られています（多分）

最終的に、死の左側グループを制したのは、古今東西・和洋折衷・老若男女を内包する、安定と確信の居酒屋メニュー、だし巻き卵となりました。

私の推しメニュー、軟骨からあげ君。

　さて、試合はここから右側グループに移ります。

　この中でワタクシが圧倒的かつ絶対的に推すのは、味も良し、食感も良し、個数があるからコスパも良し、の軟骨からあげ選手でした。

　右側グループはどちらかというと、攻撃力に重きを置いたメニューが集合しているグループでもあったのですが、前述のとおり塩キャベツなどのいぶし銀のプレイヤー、何より初戦で当たる「ねぎま」の抜群の安定力を前に自分の力を出し切れるかが、ファン（私のことです）の間では心配視されていました。「軟骨からあげだけに、あがっちゃわないようにね！」という言葉を思い浮かびましたが、ツイートしなかったのはファンとしてかろうじて残っていた冷静さだと思います。

　しかし、そんなファンの不安をよそに、軟骨からあげくんは

　初戦のねぎまをほぼダブルスコアで勝利すると

 スピードメニュー界の海産王、たこわさに圧勝。（これにはたこわさが初戦のチョリソーに全力を尽くしすぎたのではないかともいわれていますが、長期戦のトーナメントではバランスも大事なのだと改めて教わることになりました。）

　準決勝では

 　初戦であの肉王ステーキ界からの刺客サイコロステーキを初戦で屠り、かと思いきやなんとなく頼んじゃう居酒屋メニュー界の重鎮塩キャベツも倒した、今大会のダークホース砂肝にも圧勝。圧倒的な強さを持って、決勝まで上がってきたのでした。

 なお、応援ツイートなどもしてみましたが効果はわかりませんでした。

そして決勝！

いよいよ３月１５日。

黄金色の身に全てを包み込む、最強の矛にして最強の盾、だし巻き卵。

コリコリとした食感とふわふわの衣で相手をほんろうする、バランスファイター、軟骨からあげ。

　両者の戦いがついに始まりました。

パブリックビューイングにも応援のツイートが溢れています（僕のスマホだけかもですが）

　どちらが勝っても納得の試合、激しい攻防戦の末の結果は・・・・！

だし巻き卵の勝利・・・！！

　やはり、卵という皆大好き食材、温かい包容力、万人に愛されるその強さは、伊達じゃなかったということでしょう。納得の優勝であります。

　負けてしまった軟骨から揚げも「自分まだまだこれからです」と歯ごたえのあるコメントを残して、万雷の拍手と共に会場を後にしました。非常にいい決勝戦を、私達は目撃することが出来たのです。

第２回の開催が待たれる！

以上、第一回デイリーポータルZ　居酒屋メニュートーナメントの大会レビューを報告させていただきました。

　初の王者となっただし巻き卵。

　しかし勝者が待つのは「防衛」という道です。

関西の居酒屋メニューのドン「どてやき」や

意外にビールのつまみになることで目下注目の「ハムエッグ」などわれこそはと思うメニューが第二回大会に向けて動き出しているとの情報もあります。

そしてもちろん、リベンジを狙う軟骨からあげにも目が離せません。

居酒屋メニュートーナメント、次回はどのような熱い戦いが待っているのでしょうか。

是非、期待してその開催を待ちましょう。