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お金は大切だが

お金は必要なものであり、より多くあるに越したことはない。なぜか? 安心をもたらすから、必要なものを手に入れることができるから、贅沢を可能にするから、見栄を張ることができるから、人を動かすことができるから、VIP待遇を受けることができるから……

お金が力であることは間違いない。しかし、それは、助けになる場合もあれば、人を堕落、荒廃させたり、目を曇らせたりする場合もあるだろう。

お金が十分にあれば、平時である限りは、住宅・医療・消費財などを通して安心を得られる。また、エンターテインメントの刺激を得ることもできる。さまざまなサービスを受けることもできる。

そうしたことはいずれも、お金を払う側が享受するものであり、生み出すものではない。お金を使うこと自体により何かを生み出したり、能力を獲得することはできない。たとえば、学識はお金では買えない。たしかに大学教育を受けるには学費がかかるが、最終的には努力が必要である。個人的には人が何か(すなわち、価値)を生み出すことができるようになるためには、教育は必要だと思うので、そこはできるだけお金がかからないようにすべきだと思う。また心身の健康の維持に医療は必要なので、それも教育同様にすべきだ。また出産コストや家賃・水道光熱費も。つまり、人が生きていく上で必要なものにかかるコストは抑えるべきだ。

そうしたものやこと(文化的な暮らしに必要なものを含む)以外の消費では、たしかにいっときは楽しかったり、刺激を得られたりするだろうが、同時に大切なものを失うことになるのではないだろうか? それは時間である。時間がかからない消費など考えられない。人が生きられる時間は有限である以上、時間はお金以上に大切な資産であると思う(時間は不可逆的だから)。ゆえに、お金を目的にした活動に時間を費やすのはもったいないように思う*。お金は家や車のローンに必要だろうか? しかし、それらを買わないという選択肢もある。何億稼いでも、稼ぐこと自体が目的になると、人生を荒廃させることになるのないだろうか?

*仕事とは多かれ少なかれそういうものだろうが、それがすべてではない仕事もあれば、それがすべての仕事もある。

#お金について考えていること

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