物事を推進していくとき、プロジェクトマネジメントのスキルや周囲の巻き込みも必要だけど、結局は「思慮深さ」の不足が大きなミスにつながるのかもしれないと感じている。

意味を考えずに表面をなぞり、単にこなしているだけでは、綻びも出るべくして出るというもの。抜け漏れのレベルで済めばいいけど、関係先に多大なる迷惑をかけてしまい、その後の取引機会の損失に繋がりでもしたら、一人で責任を負うことはできるのだろうか。（そうさせないのが会社、という見方もあるかもしれないけど）

若かりし頃はそんなことも理解できていなかったな、と省みてしまう。

常に腰を据えてじっくり取り組むのはなかなか難しいのだけど、適当にやったことは思った以上にバレてしまうものだと自覚していたい。突貫工事に粗が出るのはこちらの都合であって、依頼主には関係ないからね。

新規事業開発の部署にいると今まで知らなかった概念に多数直面する。

既存の枠組みがある上で突飛なおもしろいことをやり続けていくのも大変だったけど、まっさらなキャンバスに絵を描くのって本当に難しくて大変。

描きたいものを言語化し、共有し、共感を得るのは並大抵の努力では出来ない。

しかもそれを自分の手元の落書きで終わらせず、美術館で常設して多くの人に見られるような未来を目指すのは骨も心も折れる。

それでも続けていきたいと思えるのは、やっぱり「正しいことをやっている」という自覚と自信と思い込みがあるからなんだろうな。

思慮深く、注意深く、そしてできれば愛情深く、それでいて大胆＆真摯に取り組んでいける人は強い。（滅多に居ないけどね！自戒を込めて）

本日はXポストの分解でした。