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アニュアルレポート | 2022年現在のキャリア観あるいは人生観 (2/3)

社会人一年目は悩みと熟考と発見の年であった。
初めて大企業という枠組みの中で自分の大半を時間を使ったわけだが、自由度高く複数の団体やプロジェクトで活動してきたそれまでの経験に比べるとギャップが大きく、強く違和感を感じた。それは、四月の研修から始まり、その後アサインされたプロジェクトの中でも継続した。ただ現在は、課題意識を持つ精神は忘れずにいようという心持ちの半面、新たな見方により今の環境を肯定できるようになっている。ここに、どういった課題を感じ、それがどういった風に自分の考え方を変え、あるいは曖昧だった考えを固め、将来への展望に結びついているかを三記事に分けて記す。

※この記事は特定の人や組織への非難・否定を意図しておらず、自分が感じたことを記したまでである。異なる考えを持つ人がいることは承知しており、それも尊重する意思がある。

①何が違和感であったか?

こちらから読めます

②結果としてどんな考えに至ったか?

入社してすぐに感じ始めた違和感に対し、様々な視点から熟考した結果、今新しい物事の見方ができるようになった。それは「徹底的に自らにユニークさを求める。そして、今いる環境のユニークさを認識し、それを最大化する方法を考える」ということだ。

私はキャリアを通して野生動物の保全に携わりたく、自然保護の専門家になることを目指している。そして、自然保護が社会活動やビジネスの中に自然と織り込まれる世界を作りたいと思っている。野生動物の保全に関わりたい、という思いは中学生の頃から抱いていたが、就職活動等を通してすぐにその道に進むのは難しいと感じ、その考えを先送りにしていた。しかし、社会人一年目の終わりにケニアの野生動物保護区に滞在したことで自分の野生動物保全への想いが本物であると気が付き、この道を貪欲に目指すことを再度決意した。

そもそもこのような志向自体が特に日本の若者としてはユニークだろうが、自らのビジョンだけでなく、様々な点でユニークさを求めたいと思っている。たとえば、関わる人、海外経験、関わったり自分で立ち上げたりするプロジェクトの性質。それらが掛け合わされば、「上には上がいる」という直線的なキャリアではなく、「この人しかできない」というキャリアを築けるのではないかと考えている。そしてこの考えは、市場価値を高めるために有効だと考えているだけでなく、「人生を楽しむ」という点でも重視している。直線的なキャリアでは、「まだ足りない」ことを半永久的に突き付けられ、それが成長の起点になるとしても、少なくとも私個人としては精神的に苦しいと思われる。しかし、ユニークさを求めたキャリアであれば「もっと見てみたい・もっと可能性を探りたい」ことを成長の起点にでき、私のように新しい世界を見ることが好きでたまらない人にとっては幸せである。仮にキャリアの結果としていわゆる「成功」でなくとも、プロセスの楽しさがある程度保証されているという点では非常に良い選択肢である。

それゆえ、自分が意思決定を行う際は、「ユニークさが増す選択か?」を判断基準としたいと思っている。たとえば、「今いる環境と、将来行く可能性がある環境とで一番違異なる点はどこか?」(会社規模や出会える人のバックグラウンド、扱う案件の大きさや種類)を考えた上で今ある環境の活かし方を選ぶことで、自分の人生の中での経験の多様度を最大化できる。そのために、自分に近い社内の人を見て似たような選択を行うのではなく、自分の長期的なビジョンや、今は近くはないかもしれないが今後近づきたい人の目線から意思決定を行うことを最重視したい。

③今後の展望として何を考えているか?

こちらのページに続く

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海外生活経験や、自然に関する研究等を通して培ってきた私なりの視点で、ほっと一息つけるような楽しいエッセイを書いていきたいと思っています。支援いただけましたら、ぜひ活動の幅を広げるために最大限使わせていただきます。