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ニライカナイ

僕は霊感犬ポチ。

『ニライカナイ』
この言葉を聞いたことがあるだろうか?

これは、僕より、1つ上のお姉さんのほうがよく知っている。
なぜなら、お姉さんは、このニライカナイにいたことがある。

お姉さん曰く、そこは、言葉では言い表せないほど美しい世界で、常にかぐわしい匂いで包まれていたそうだ。
例えるならば、吉野の桜がむせ返るように咲き誇っている感じに似ているそうだ。

こんな風にかぐわしいらしい…

もちろん、そこでは争いも何もなく、
神様と人間が、とっても仲良く過ごしていた。

そんなある日、神様と人間がいつものように、言葉を作るゲームをしていた。
そのうちの一人が、「人」という言葉を作った。

その時、神様はとても慌てたのだが、もう遅かった。
なぜなら、その時、今まで一緒だった人と神様が、『人』と『神』に分かれてしまったからだ。

こんな風に、神様と離れ離れになってしまった…😭

だから、神様は、急いで、その後に『間』という文字を付けて、『人間』とした。
これは、神様が、せめて、人の存在を『人と神様の間の存在』にしようとしたからだ。

ただ、その時から、人は神様を感じることができなくなってしまった。
これは、ちょっぴり悲しい話。

でも、お姉さんは言う。
「あのね、ちゃんと生きてれば、私たちは、いつか必ず神様に会えるんだよ」って。

僕もそう思う。
なぜなら、ニライカナイは、今もちゃんとあるのだから。

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