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呪術廻戦さながら…

霊感犬の毎日は、大変だ。
見て見ぬふりをしようにも、呪術廻戦さながら、街中は、いろいろなものを憑けてる人だらけだ。

僕の見えてる世界…

だから、つい、
「おい、そこの気持ち悪いの、向こうへ行け!」
って叫んでしまうのだけれど、どうも、これが、僕が意味もなく人間に向かって吠えているように見えるらしい…

特に、子供に憑いていることが多いから、僕が当然、吠えるのも子供。
今じゃ、ご主人様が子供を見ると、僕から子供が見えないようにする。
確かに、見えなければ、僕は吠えない。

で、ご主人様が気を許して、ホッとした時に、変な奴を連れている大人が目に入ると、つい、これに吠えてしまう。
おせっかい焼きと言えば、おせっかい焼きだ…

でも、どうしても気になってしまう。
僕だって、吠えたくなんかない。
正直、僕は、理由もなく何かに吠えるような犬格じゃない。

ただ、つい、気になってしまうだけだ。
で、つい、祓いたくなってしまうわけだ。
何しろ、僕には、能力があるのだから、使わないわけにはいかない。
それで、つい、変な奴を見ると、吠えてしまうわけだ。

見て見ぬふり、見て見ぬふり…
でも、中には向こうからけしかけてくる奴もいる。

そういう意味で、僕の毎日は呪術廻戦なのだ。

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