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観音経(観音経偈)の意味・現代語訳 超初心者の方に徹底してわかりやすく解説!

この記事では、観音経の意味・現代語訳を、徹底してわかりやすく解説しています。ただし、解説は観音経全文ではなく後半の「観音経偈」の部分のみです。ご了承ください。※それだけで十分長いですが・・・。

観音経には素晴らしい功徳があり、私は何度観音経に救われたかわかりません。そこで、「こんなに素晴らしい観音経はもっと多くの人に知ってもらうべきだ」・・・そう思うに至ったのです。

また、観音経のご利益のみならず、そこに書かれている内容も、スピリチュアル的な霊性向上に非常に有益のように思います。

しかし、一般の観音経の現代語訳サイトでは直訳に近く翻訳されており、そのうえ原文と一緒に掲載されて、人によってはその構成が、かえって内容を理解しにくくさせているのではないか、と思っています。

そこで、一般の観音経の現代語訳の解説サイトより、「どうすればさらに現代の日本人にとって理解しやすくなるのか?」を追及し、徹底してワンフレーズごとに言葉を選びました

また、分かりやすさの追求のためにあえて原文は載せないことにしました。

住職の方が観音経を解説される場合、原文に沿って忠実に訳す使命にあり、翻訳するときに、勝手に現代風の言い回し方に変えにくいと思います。

そこで、私のような第三者のほうが、かえって意訳しやすい立場にあると思っています。そのため、厳密な正確さは多少欠けるものの、その代わりに、一般の観音経の現代語訳の解説より意味を理解しやすくしました。

なお、私は観音経偈を以前は100%暗記してさんざん唱えていました。(現在は90%~95%程度覚えています)それほど、観音経は大切にしていますので、素人ながらまったく唱えたことがない方よりは、このお経のポイントは知っているつもりです。

そのため、「観音経は何を言っているのかわけわからん!」「観音経をわかりやすく理解したい!」という方に向けて、この記事は、きっと観音経を知る上でお役に立てるのではないかと思っています。


観音経偈の現代語訳・意味を理解するその前に

観音経は、正確には「妙法蓮華経観世音菩薩普門品(みょうほうれんげきょうかんぜおんぼさつふもんぼん)」といいます。後半の観音経偈は、それにさらに「第二十五偈」を付けます。

さて、この観音経偈は、お釈迦様無尽意菩薩(むじんにぼさつ)との会話から始まります。無尽意菩薩の質問に、お釈迦様がお答えになられる形で会話します。

また、観音経はとくに『後半が素晴らしい』です。ぜひ、後半は絶対観て欲しい部分です。

そのため、途中で出てくる「🔵 念彼観音力の功徳、観音を念じる力」の部分は、似たような救いの例がたくさんあるので、くどいと思われた方は、とりあえずはその部分だけ読み飛ばしていただいてかまいません。 ※後で読み直していただいてもOKです

それでは、ここから現代語訳の開始です。


観音経(観音経偈)の意味・現代語訳

🔵 お釈迦様と無尽意菩薩の対話・プロローグ

妙なる偉大なるお釈迦様、今、私はあなたにお尋ねしたいことがあります。あの菩薩様はどのような経緯で「観世音」と呼ばれるようになったのでしょうか?

お釈迦様はまばゆいばかりの尊いお姿で、無尽意菩薩にお答えになられました。


🔵 お釈迦様のご説法

そなたよ、観世音菩薩は実に多くの場所で『善の実践』をされています。それをこれから説くのでよく聴きなさい。

まず、観世音菩薩は、いわゆる『誓願(願いと誓い)』を立てられており、それは大きな海のように果てしなく深く、その誓願を理解することなど、たとえ長い時間をかけて考えたところで人には到底及びがつかないのです。

観世音菩薩は、果てしなく多くの仏様に仕えています。それは千や億といえるほどの膨大な数の仏様です。その仏様に仕えた後、観世音菩薩は大きくて清らかな誓願を立てられるに至ったのです。

その誓願を知るために、これから観世音菩薩の功徳について解りやすく説明しましょう。

もし、あなたが何かで苦しんでいるのであれば、観世音菩薩のお名前を聞いたりお姿を観たりすることです。そして、心を空しくして日々を過ごすのではなく、観世音菩薩を心で念じて過ごせば、観世音菩薩は様々なあなたの苦しみを消滅させてくれるのです。


🔵 念彼観音力の功徳、観音を念じる力

たとえ、誰かから害を与えようとして巨大な火の穴に落とされようと、観音の力を念じれば、巨大な火の穴はすぐに池になって助かるでしょう。

大海原を漂流してしまい、龍や魚から鬼ように攻撃されて襲われても、観音の力を念じれば、波に沈められることはないでしょう。

世界で1番高い「須弥の山」を登山中に誰かから突き落とされようと、観音の力を念じれば、まるで太陽のように宙浮いて助かるでしょう。

悪人に襲われて、たとえ金剛山から落とされても、観音の力を念じれば、毛一本でさえ損害を受けることはないでしょう。

怨念を持つ盗賊に囲まれて、刀をふりまわして害を加えようとしてきても、観音の力を念じれば、すぐに慈悲の心を起こして助かるでしょう。

王様から苦難の仕打ちを受けて、刑に臨むような状態のときに、観音の力をじれば、刀はバラバラに壊れて助かるでしょう。

囚われて手や足が鎖で縛られても、観音の力を念じれば、疑いが晴れて解放されるでしょう。

呪いや毒薬などで、あなたに害を与えようとする人がいたとき、観音の力を念じれば、呪いや毒薬は加害者にそっくりそのまま跳ね返るでしょう。

羅刹、毒龍、様々な鬼に遇おうとも、観音の力を念じれば、それらはただちに退き、害を加えることはないでしょう。

ひどいケモノに囲まれてキバや爪で攻撃されようと、観音の力を念じれば、素早く遠くへ走り出すでしょう。

トカゲ、ヘビ、サソリ、マムシが毒のような煙火を出しても、観音の力を念じれば、名前を聞くことで向きを変えて自ら去るでしょう。

雷が放電して、雹や大雨のどしゃぶりに見舞われても、観音の力を念じれば、時を待つことで無事消え去るでしょう。


🔵 観世音菩薩の妙智力と慈悲(※重要)

多くの人々が困難に遭遇し、苦しみが迫ってきたとき、観音様の妙智力(妙なる知恵の力)は、十分にその苦しみを救うことができるのです。

観世音菩薩は神通力を備えており、仮の姿・手法を用いて人々を救います。そして、その及ぼす範囲は広大です。また、観世音菩薩は、この世界で出現できない場所などありません。

様々な苦しみ・・・地獄界、餓鬼界、畜生界の世界、生老病死などの苦は、観世音菩薩の力をもってすれば、悉く消滅させることができます。

観世音菩薩は、真実を観ることができ、清らかさを観ることができ、広大なる智慧を観ることができ、悲しみと慈悲を観ることができます。だから、このような素晴らしいお方である、観世音菩薩を常に仰ぎ尊ぶようにしなさい

穢れなく清く浄化された光、大いなる智慧の陽光は、すべての闇を破り、まるで風・水・火のような災いを防ぎ、この世界をまばゆいばかりに明るく照らします。

憐れみを悲願されるその体は、雷震がとどろく威厳を持って人々を戒め、慈悲の心はこの上なく大きな雲ように温かく包み込み、天から降る蜜のような甘露の雨を降らせます。このようにして、観世音菩薩は人々の煩悩を滅してくださります

訴訟が起きたり、軍隊の陣地のなかで敵を恐れたりする時、観音の力を念じれば、敵の怨念はきれいさっぱり消え失せるでしょう。

観世音菩薩は妙なる音。それは聖なる音であり、まるで海の潮を思わせる波のような音であり、世界中のどのような音よりも勝っています
それゆえ、常に観世音菩薩を念じるようにしなさい

そして、決して観世音菩薩に対して疑いの念を生じさせないように
観世音菩薩は清らかで浄化された聖なるお方です。苦悩や死、厄に見舞われそうなときに、救ってくださる拠り所となる存在なのです。

ありとあらゆる一切の功徳を携え、慈悲のまなざしを持って人々を視られ、幸せをもたらす功徳が、海のように果てしなく、限りなく集まります
それゆえに、観世音菩薩を礼拝しなさい。


🔵 説法後のお釈迦様と持地菩薩

その時、持地菩薩(じじぼさつ)が、立ち上がってお釈迦様の前に進み出て次のように言いました。

お釈迦様、観世音菩薩様の自由自在な救済のお働きや、人々に様々な姿で現れる不思議な現象など、このような観世音菩薩様が『計り知れない神通力』を携えてらっしゃることを人々が聞いたならば、人々は言葉では言い表せない大いなる功徳を得るでしょう」

お釈迦様がこの観音経を説き終えられたとき、そこに居合わせた8万4千人の人々が皆そろって仏の悟りを願い、悟りの境地を心に抱いたのでした。

私が観音経に出会ったきっかけ

私個人が観音経に出会ったきっかけは、霊能力を持つ女性のGさんの影響によるものです。(※Gさんについてはこちらの登場人物編を参照してください。)

また、Gさんはリンパマッサージで奇跡のような施術をしてくださった方です。そのすごい体験談についてはこちらの四十肩で右腕が上がらなかったのに治った奇跡体験の記事をご覧ください。

こんなにすごい能力を持つGさんですが、彼女は仏教系の霊能力を持っておられ、観音様を非常に大切にされていました。

そんなGさんは、「観音経が大事」と、私によく言っていました。観音経にはすごい力があるのだそうです。霊能で人の体の状態がわかる彼女によれば、この観音経には内臓を良くする働きもあるそうです。それを聞いて、私はなんてすごいお経なのだろう、と思うようになりました。

たしかに、観音経には体全体の波動を良くする力があるので、間接的、結果的に内臓や体の調子まで良くなることは理解できます。

また、彼女は観音様の力を借りて霊能力を発揮できていたようです。

このGさんが絶賛する観音経ですが、私は初めてこのお経を知ったころは、せめて念彼観音力の部分だけ覚えようとしましたが、すぐに挫折しました。

しかし、長いときを経て、少しづつ観音経を覚えるうちに、次第に覚えられるようになりました。車の中で唱えたりして練習したことが効率が良かったです。そして、ついにあるとき観音経偈の全部を暗唱できるまでなりました。

これは、Gさんのお陰としかいいようがありません。

また、Youtubeで観音経のお経の動画がたくさんありますが、そのなかで、一部の観音経のお経動画にはよくお世話になり、大変ありがたく思っています。私はことあるごとに、祝詞や真言と一緒に視聴しています。そして、その観音経の動画に何度助けられたかわかりません。

🔵 個人的に今まで授かった観音経の功徳

・仕事のヒント、知恵を授かる
・今しなければならないのに、うっかり忘れていることを思い出す。
・体の調子が改善する

このように、観音経には非常に有益な功徳があるのです。
ぜひ、みなさまも、観音経をまずは聞いてみては如何でしょうか。もちろん、やがて自分で唱えられるようになるとなお良いと思います。

観音経の動画を視聴しよう

この記事が良かったと思われた方は、ぜひYoutubeで「観音経」の動画を検索して視聴してみてください。いくつもありますので、自分が気に入る動画に出会えるまで探してみてください。

正式名所は「妙法蓮華経観世音菩薩普門品第二十五偈」で、たいていの観音経偈はこの言葉を唱えることから始まります。次に「世尊妙相具 我今重問彼」(せーそんみょうそうぐー がーこんじゅーもんぴー)で始まります。

また、観音経を唱えるのも功徳があります。唱えられない方は、代わりにこの記事の翻訳の部分を音読されることも、きっと良い結果をもたらすでしょう。

■ 法施とは、仏法を広めること。この記事のツイートは歓迎します

また、仏教では仏法を広める人は「法施」といって大きな功徳を得られます。この記事のURLを肯定的にツイートされる方は歓迎致します。

次の方は観音経は唱えていいか微妙です。

なお、次のような方は「観音経」を唱えてよいか微妙です。なぜなら、ケース・バイ・ケースによって神仏に無礼になるからです。

その① 仏閣にはそこを見守る仏や菩薩などいない。神社に神様などいない、神社や仏閣を参拝しても一切何も起きないと決めつけている人。

(※神社仏閣を参拝して、何も起きないこともあるけど、ご利益を授かる場合もある、と両方のケースを理解できる人はOKです。)

なお、観音様や仏様、神様がいるのか、いないのか、よくわからないけど、試してみよう・・・そういう方はぜひ観音経を試してみてください。

その② この世の神仏の存在を一切信じない人。(仏を信じる人は問題ありません)
その③ 仏教に敬意を払えない人

お経は仏とつながるためのツールです。そのため、上記のような姿勢でお経を唱えると、仏の世界の住人や如来に無礼にあたる場合があります。

別に唱えていけない、とまでは言いません。しかし、その結果、どうなるかは私の知るところではありません。やっぱり唱えて何も起きなかった・・・とかなるのではないでしょうか。

観音経を唱えるのであれば、上のケースにあてはまらないように注意しましょう。

人の信念は自由ですので、上記の姿勢が絶対だめとかまで言いません。しかし、観音経を唱えるのであれば、仏、あるいは菩薩様に無礼にならないことが前提で、少なくとも上記の姿勢は控えるべきです。

観音経を唱えるときは、仏を敬う姿勢が望ましいのです。

私のからのお願い

私は、観音経を知識でのみ知っていただくことを望んでいません。知識で終わればほとんど意味がないからです。

実際に、みなさまが観音経の動画を視聴したり、唱えたりすることで、観音経の功徳・ご利益を、実生活で体験されることを望んでいます。

そして「観音様はいらっしゃる」ということ、そして神仏が存在するということを、一人でも多くの人が身を持って知っていただくことができれば、私はその役割に僅かながら貢献できてうれしい限りです。


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