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雑談:CDリリース直前に思うこと。

音楽業界の関係者と話す機会がたまにあるんですが、世界の中で唯一、CDというパッケージが生き残っていたガラパゴス日本の音楽業界の中における(男女)アイドルのCDも、ここへ来て売れ行きに陰りが見えてきたようだ。オリコンのランキングに地下アイドルが入ってくるほど、最後の砦として頑張ってきたジャンルではあったのだけど、全体の音楽マーケットの中で見ると、アイドルジャンルは非常に小さいマーケットではあり、握手会や物販を目的とした複数枚購入がありきの購買作用であったので、コロナ以降、その縮小の流れが加速することは当たり前で、一旦縮んだ流れはもう元に戻る動きに振れることはないだろうと思う。

個人的には、もう10年くらい前から特別なアーティスト以外のCDは買わなくてなっていたので、よく持ったなという思いとともに、寂しくもあるが、CDという物自体が、100年弱のポピュラーミュージックのすべての音源をデジタル化することが役割、目的であったような気もしています。

レコードは、アナログでしか出せない温かな音を楽しむという意味や、絶妙なサイズのジャケット写真を芸術として楽しむという意味では今後もコレクター商品としても、音を保存する媒体としても残っていく様な気はしますが、デジタル化した音源を送り手側と買い手側がシームレスに繋がった世界が生まれた昨今ではCDという保存媒体の存在意義はすでに無くなっているといえます。

とは言え、我々が存在している、地下アイドル業界においては、まだ灯火程度には需要があるので、我々は最後の火が消えるまでは、デジタル配信と並走してリリースしていけたらと考えています。

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