見出し画像

保育現場のリーダーに期待すること

子どもの人権を最優先にして保育を考えた時に、保育者自身の思いや理想から離れていくと少しでも感じるのだとすれば、その思いは単なる思い込みだったり、その理想は大人都合のものであるかも、といったことに気付くことが必要だと、同じ法人で働くある人の文章を読んで思った。

その人は
「保育に正解はない」という言葉が好きではない。と書いていたが、私も同じように感じている。

じつは昨日、法人内の保育現場のリーダー層向けの研修で、進行と冒頭部分のメッセージを伝えるという大役を担った。 
初めて人前で自分の想いを語るという場面では、緊張して早口にもなったし、変な汗もかいた。
気持ちが伝わったかどうかに関しては甚だ自信がないが、これが現在地と冷静に受け止めるとして、本題に戻そう。 

「私たち保育園は、みんなの未来をつくることに自ら参加し、貢献し、そして楽しむ心を育みます」これが私たちの保育理念。
これを実現するために日々、子どもたちの主体性と内発性、そして創造性を育む「シチズンシップ保育」を実践している。

しかし、実際には保育者一人ひとりの解釈や保育のスタイルの違いによって、園ごとにズレが生じている。それこそが今、保育園事業部の抱える割と大きな課題となっている。
もちろん、個性はそれぞれにあって良い。ただ、同じ保育理念、保育目標をベースにしている限り、許される範囲というものが必ずある。
少なくとも、うちの法人の保育園であれば、どこに行ってもある程度同じ保育が展開されていると、はっきり言えるくらいの完成度は欲しい。

そのために保育者の一人ひとりが、シチズンシップ保育の観点から目指すゴールイメージと保育者としてのあり方や子どもとの関わり方を言語化でき、保育理念・目標に沿った保育を実践できている。というのが最終目標である。

2023年度はこのために集ったプロジェクトメンバーの1人として、全精力を捧げる覚悟だ。
3月から走り始めて迎えた昨日のキックオフ回。外部講師の本間正人先生を迎え、笑いと刺激がいっぱいのインプットと数々のワーク。
まずは大人にこそシチズンシップが大切ということを、頭と体の両方から吸収する感覚が最高すぎて、永遠に学びたいという欲求に駆られた。

参加してくれた保育現場のリーダーを担うみんなはどんな風に感じたかな?そして、今日からの保育やチームの生成にどうやって活かしていってくれるだろうか。僅かな不安は一旦置いておいて、まずは信じて見守りたいと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?