運命というのは、いつ決まるのだろうか。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

食べる

ということは、すなわち生きることに直結している。

だから今日も色々なものを口から身体に取り入れた。それは、血となり肉となる…　はずだ。

だが最近、おかしい。食べても食べても食べた気がしない。

身体が心なしか重い。

でも満たされた感じがしない。でも食べる食べる食べる。まるで…

時々身体に痛みが走る。内側から。嫌な痛みだ。成長痛みたいなものだろうか。だってもうすぐ…

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

運命というのは、いつから決まっていたのだろうか。

激しい痛みと薄れる意識の中で思う。

ただ、知っていても抗うことはできない。

身体に巣食っていた

身体を食い破って出てきた“それ”。

運命に勝ったのは、生き残れるのは、羽ばたけるのは、お前なのか。

最後に見たのは、

醜く、美しい翅。