【閉幕の東京五輪、過去最多メダルの快挙の影で…敗退の憂き目に遭った競技から倣う、「仕事出来る人に男も女も関係ない」説】

無観客で色々心配された東京五輪も終わってみれば過去最多メダル獲得で、連日快挙のニュースに沸き、昨日閉会式にてハッピーエンド…

…というわけではない。期待をされながら惨敗し、盛大なバッシングを受けた競技もある。スポーツ評論家(自称)おじさんとしては、ここに焦点を当てて社会問題と転換しよう。

その、盛大なバッシングを受けた2競技が以下。女子サッカーと女子バレーだ。

正直、集団球技の殆どは日本がイニシアチブを取れない競技ばかりなので、その中でバレーの予選リーグ敗退はともかく、世界の列強が女子に投資して競争力が高まった女子サッカー界においてなお8強入りしたなでしこに関してはそこまで惨敗と言えるのか、むしろ及第点でも良いのではとも思う。

しかし、各ジャーナリストやライターの方々のルポ等を吟味するに、双方に示されていた共通の問題点が浮かび上がった。

それは「両方とも女性監督」だったという事だ。

これは女性差別的な含みを示唆してるわけではない。むしろ逆だ。

実は双方とも、「チームの結束力がない」「戦術トレンドが遅れている」など、指揮官として信頼関係を構築出来てない事を思わせるエピソードに事欠かなかった。
特になでしこの方は、有名なOGの1人がある国際試合で日本が敗戦を喫した際、ツイッターで堂々と「高倉監督の解任はいつですか?」という旨の穏やかでないコメントをした事があったり、反高倉の派閥を思わせてしまうような事件もあったくらい。

女性のチームだから女性の監督が率いた方が上手くいくかという全くそんな事はない。前監督の佐々木則夫氏の方が余程信頼を得ていただろう。

日本代表クラスの選手達ともなれば、女性であってもプロレベルのアスリート集団であり、皆プライドを持った集団だ。それを纏めるのに男も女も関係ない。きちんとそのレベルに見合ったものを示せるモチベーターであり、戦術家でなければならないのだ。

残念ながら、サッカーやバレーでは世界のトレンドを追求するとなった場合に優秀な女性の人材は乏しいのが現状。
勿論、女性人材の育成は必要だが、国代表の指揮官という重大なポストは、女性人材を育成する場所ではない。明らかに勝負の世界で結果を出せる能力のある人材が求められる場所で、そこには性別も関係なければ人種も関係ない。

昨今、ポリティカルコレクトネスとやらで某かの男女の比率を同等にというトレンドがあるが、仕事の出来る出来ないに比率など関係ない、きちんと結果出せる人を評価しなければ多くの人が不幸になるかも知れない。

そんな光景を、女子サッカーと女子バレーから垣間見たのでした。

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