気持ちを伝えよう

自分が今思ってることを、ちゃんと相手に伝えるのって難しいよな。仮に伝えたとして、それが正解かどうかもわからない。それが原因で喧嘩になったりもする。日本人には慮る文化ってのがあるし、何でもかんでもストレートに伝えりゃいいってものでもない。
でもさ、言わなきゃやっぱ伝わらないよな。いくら慮ってもさ、俺らはエスパーじゃないんだから。自分が言わなきゃ伝わらないし、相手からも聞かなきゃわからない。本当はどう思ってるのかって。
もちろん、知らなきゃ良かったって真実もあるよね。だから難しい。
人と人の繋がりって、そんなギリギリのラインで丁度いい場所を見つけながら続いていくんだろうか。
いや、そんな片意地はるような付き合いは、少しばかりでいい。
策略抜きの付き合いをどれだけするかが、人生を豊かにしてくれると信じている。てか信じたい。
それには、まず。自分の気持ちを伝える力を身につけないとな。怖がらずね。


------------


息子はめでたく保育園を卒園した。
四月からいよいよ小学生である。半ば信じられないが、部屋のランドセルを見ると、夢ではないらしい。

卒園式では、あの手この手で親を泣かしにかかってくる。で、色んなプログラムの中で、こどもたちが将来の夢を叫ぶコーナーがあった。

「大きくなったらサッカー選手になりたい!」
「大きくなったらお花屋さんになりたい!」
みたいな。

で、そこで息子は、
「大きくなったらラーメン屋になりたい!」
と言った。

へー、そうなんだ。と思ったが、気になるのは、それが本当なのかどうか。

ラーメン屋がいけないわけではないです。やるなら日本一を目指せ!と。間違いない。
だけど、なーんとなく怪しいな、と思った。
あいつ、本当は違うんじゃないかなと。
なんで思ったかといわれてもわからない。親の勘。

家に帰ると、息子に聞いてみた。



「おまえさ、本当なの?ラーメン屋。」


息子「なんで?」


「いやさ、本当ならいいんだ」


息子「んー」


「なに?」


息子「本当はちがう


「まじかよ!?じゃ、本当は何になりたいの?」


息子「YouTuber」



なんてこった。


「まじかよ!なんでそう言わなかったの?」
息子「なんか笑われるかと思って」



なんてこった。。
誰に、とは言わなかったけど、おそらく、なんとなく、そんな感じがしたんだろう。友達なのか、先生なのか、それとも、俺たち親か。

息子は周りに流されない奴だし、マイペース。
それが原因で親としては苦労したこともあったのは事実。でも、そこが奴のいい所だと思っていたのも事実。そんな息子でさえ、周りの反応を気にしてしまう。
断っておくけどYouTuberは立派な夢だ。
何がいけない。さっぱりわからない。何がおかしい。さっぱりだ。
仮面ライダーになりたいでもいい。雲になりたいでも。まだ6歳だ。夢は大きく、なんて言ってる大人が、そんな子供たちの夢を遮るような雰囲気にしてどうすんの。


「そんなの、全く気にすんなよ。自分の気持ちに正直になればいいんだよ」

そう伝えたあと、YouTuberになるために、という話をした。何が必要か。
もっと喋りが上手くならないといけないよな、とか。

自分が思ったことをちゃんと伝える力を身につけてほしい、と改めて思った。
そして、こどもには、それが言いやすい環境ってのも大事で、彼らのまわりにそんな環境は以外と少ないんだな、という事を痛感した卒園式だった。




数日後の夜。

息子はママと喧嘩した。

理由は些細な事だったが、ママは激怒しているらしい。
らしい、というのは、俺が現場を見てないから。

俺のところにやってきた息子が状況報告。


息子「なんかママが怒っちゃったよ」


「ちゃんと説明したの?」


息子「したよ!俺はこう思ってんのって伝えたよ」


「ママ聞いてくれたろ?」


息子「うん」


「だろ?気持ちを伝えたらわかってくれたろ?」


息子「いやいや、そしたら、また怒っちゃったよ」


「おまえ、なんて言ったの?」


息子「俺は悪くないって!」


「なるほどな、、それは怒るわ、、」


息子「なんで!!?思ったこと言ったよ?」



難しいよなぁ。
思ったことは言わなきゃいけないけど、言ったから全てがオッケーではないんだな。



「じゃさ、ママの言ってることもわかるだろ?」


息子「わかるよ」


「どう思う?」


息子「俺が悪かったと思うよ」


「じゃ謝ればいいんだよ。それで大丈夫だよ」


息子「でもさ、本当の本当はさ、俺は悪くないって思うわけ」


「はぁ、、」


息子「パパ、自分の気持ちに正直にしろ!ってこないだ言ってたじゃん!だからさ、どうしたらいいか迷ってんだよ」



なんか、すいません、、、


息子「パパだったらどうする?」

「何が?」


息子「だからさ、ママが怒ってるんだけど、自分は悪くないって思ってるときさ」


「なるほど、、、、」



ま、とりあえず謝っといて、機嫌直ったら、ごめんね〜って言うね、は、ありえない。
かといって、悪くねーなら、謝る必要無し!ってのも違う、、、、
要は話し合いなんだけどな、、、、



「んーどうすっかなぁ、、、」


息子「あのさ、」


「お、わかった?」


息子「ママさ、明日になれば忘れてんじゃね?


お?


息子「ママって、そうじゃん!だからさ、今日はなんも言わない方がいいよ!明日になればケロっとしてるよ!つーわけで、おやすみ!」




、、、、、。

言わない美学、、。

勉強になります。。

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

またお待ちしております!
4

Sports_AD

親子漫才

息子(現在6才)との日々の会話から感じた色々を記録。
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。