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小説の書き出し(がるあん短編小説集)

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構想も何も無い状態で小説の書き出しだけを書くという遊びをしてみる事にした。やってみればそれは結構面白かった。しばらく続けてみようかなと思います。がるあん短編小説集。
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朝霧

朝霧

朝靄に包まれた街を一人歩いている。

自宅を出てから一時間は経っただろうか。
その頃は確かまだあたりは暗かった。今はもう明るい。

 青白く靄が包み込む街中を一人歩いていると、とても不思議な感覚になった。本当はそんなに長く散歩をするつもりはなかったのだけれど、何となく特別な感じがして帰れなくなってしまった。多分、今は朝の五時くらいかな。良いや、今日も学校は休もう。このまま歩けるところまで歩いてやる

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